Logicool G810とは
Logicool G810は、ロジクールが販売したフルサイズのメカニカルゲーミングキーボードです。正式名称は「Logicool G810 Orion Spectrum」で、国内ではLogicoolブランド、海外ではLogitechブランドとして展開されました。本製品はRomer-Gメカニカルスイッチを搭載し、ゲーミング用途に最適化された設計を特徴としています。
搭載スイッチ
G810にはLogicool独自開発の「Romer-Gメカニカルスイッチ」が採用されています。アクチュエーションポイントは1.5mmで、一般的なCherry MXスイッチ(約2.0mm)に比べて高速入力が可能です。耐久性は7,000万回のキーストロークと公表されています。
デザインと外観
デザインはシンプルで、ブラックを基調とした外観です。フルサイズレイアウトを採用し、テンキーも搭載されています。キーキャップのフォントは視認性を高めるために調整されており、RGBバックライト機能を備えています。
ライティング機能
G810はLogicoolの「RGBライトシンク」機能に対応しており、1,680万色から選択可能です。Logicool Gaming Software(現Logitech G HUB)を使用することで、各キーごとに色を設定したり、ライティングエフェクトをカスタマイズできます。ゲームごとのプロファイル設定にも対応しています。
主な機能
- 26キー同時押し対応のアンチゴースト機能
- 専用メディアコントロールキー(音量調整ホイール、再生・停止・スキップボタン)
- ゲームモードスイッチ(Windowsキーの無効化など)
- Logicool G HUBによるキー割り当てとマクロ設定
接続方式と対応OS
Logicool G810はUSB有線接続方式を採用しています。対応OSはWindows 7以降が公式にサポートされており、macOSでの利用については一部機能が制限される可能性があります。
サイズと重量
本体サイズは幅443.5mm、奥行153mm、高さ34.3mmで、重量は約1,180gです。安定性を重視した設計で、デスク上でのズレを防ぐためのラバーフィートが備わっています。
発売時期と価格
Logicool G810は2016年頃に発売されました。発売当初の価格は2万円前後でしたが、現在は生産終了となっています。中古市場では状態に応じて8,000円〜15,000円程度で取引されていることがあります。
競合製品との比較
同時期の競合製品にはCorsair K70 RGBやRazer BlackWidow Chromaなどがあります。これらがCherry MXスイッチを搭載していたのに対し、G810は独自のRomer-Gスイッチを採用していた点で差別化されていました。また、シンプルなデザインと直感的なライティング設定も評価されました。
メリットとデメリット
メリット:
- Romer-Gスイッチによる高速入力と高耐久性
- フルRGBライティング機能
- 専用メディアキーと音量ホイール搭載
- シンプルかつ堅牢なデザイン
デメリット:
- 現在は生産終了で入手が困難
- Romer-GスイッチがCherry MX互換ではないためキーキャップ交換が制限される
- USBパススルーポート非搭載
まとめ
Logicool G810 Orion Spectrumは、Romer-GスイッチとRGBライティングを備えたフルサイズのゲーミングキーボードです。現在は生産終了となっていますが、独自スイッチによる快適な入力とシンプルなデザインから、中古市場でも一定の人気を維持しています。Logicool製ゲーミングデバイスとの統一性を求めるユーザーや、RGBカスタマイズを重視するユーザーにとって有力な選択肢でした。
 
  
  
  
  

