iPhoneの「低電力モード」とは?基本の仕組みをおさらい
iPhoneの「低電力モード」は、バッテリーの持ちを良くするために、システムのいくつかの機能を一時的に制限する節電モードです。バッテリー残量が20%以下になると自動的にONになる設定もあり、多くのユーザーにとって馴染み深い機能ですよね。
しかし、実はこのモードは「緊急時の節電対策」だけに使うのはもったいない! 日常的なシーンでの活用や、使い方次第でiPhoneライフがぐっと快適になることをご存知でしょうか?
この記事では、iPhoneヘビーユーザーにこそ知ってほしい「低電力モード」の真価を引き出す方法を掘り下げてご紹介します。
低電力モードで制限される機能とは?
まず、低電力モードを有効にすると、iPhone上で以下のような機能制限が発生します:
- メールの自動取得の停止
- アプリのバックグラウンド更新停止
- 画面の明るさ自動調節の制限
- 一部の視覚効果の削減
- iCloudの写真同期の停止
- 5G通信の抑制(対応端末)
これらの機能が制限される代わりに、消費電力が抑えられ、バッテリーの持ちが大幅に改善されます。
低電力モードのオン・オフ切り替え方法
以下の手順で簡単にON/OFFできます:
- 設定アプリを開く
- 「バッテリー」を選択
- 「低電力モード」をONに
または、コントロールセンターに「低電力モード」を追加することで、スワイプ一発で切り替え可能に。
さらにSiriに「低電力モードをオン」と話しかけることでも切り替えられます。
【活用術①】移動中のモバイル作業時に使う
出張中や旅行中など、長時間外出しているときは充電のチャンスが限られますよね。そんなときは、早めに低電力モードをONにしておくと安心です。
特にテザリング中やGoogleマップなどの位置情報アプリ使用時は消費が激しいので、積極的に活用しましょう。
【活用術②】発熱対策にも効果的
低電力モードはCPUの動作クロックを制限するため、発熱の抑制にも効果があります。夏場やゲームプレイ中など、iPhoneが熱を持ちやすいシーンでは「冷却用モード」として使うのもアリ。
アプリの動作が多少もたついても、「熱暴走→シャットダウン」よりずっとマシです。
【活用術③】寝る前にONで、朝まで安心
iPhoneはスリープ中にも通知チェックやアプリ更新で微妙に電力を使い続けます。寝る前に低電力モードをONにしておけば、朝起きたときのバッテリー残量に差が出ます。
特に充電器を繋がず寝る派の方にはおすすめの使い方です。
【活用術④】旧型iPhoneユーザーの救世主
iPhone SE(第1世代)やiPhone 8など旧モデルのユーザーは、バッテリー劣化により減りが早くなりがち。そんな時こそ、常時低電力モードをONにしておくことで、バッテリーの持ちがかなり改善します。
旧モデルにこそ、低電力モードの常用は大いにアリ!
【活用術⑤】集中モードと組み合わせてスマホ断ち
低電力モード中は通知の自動取得が制限されるため、集中モードとの併用で“デジタル断食”が可能になります。
- 低電力モード:バックグラウンド通信を制限
- 集中モード:通知そのものを制限
これらを組み合わせれば、作業・勉強・読書などの時間をスマホの誘惑から守る最強コンビに。
【活用術⑥】モバイル通信節約にも使える!
バックグラウンド更新や写真の自動同期がOFFになることで、通信量もぐっと抑えられます。ギガがピンチな月末には「低電力モード」が通信節約モードとしても大活躍。
特に格安SIMユーザーや、テザリング利用者にはかなり実用的です。
【活用術⑦】ショートカットで自動ON/OFFを設定
iOSの「ショートカット」アプリを使えば、低電力モードの自動切り替えも可能に。
例:
- バッテリーが50%以下になったらON
- 家を出たらON、自宅に戻ったらOFF
- 指定時刻(寝る前)にON
設定方法:
- 「ショートカット」アプリを開く
- 「オートメーション」→「個人用オートメーションを作成」
- トリガー条件を設定(バッテリー残量、位置情報、時刻など)
- アクションに「低電力モードを設定」を追加
これで「意識せずとも節電」が実現できます!
低電力モードの注意点:こんな人は常時ONは避けよう
便利な低電力モードですが、以下のようなユーザーは常時ONを避けるのが無難です。
- リアルタイム通知が命なビジネスパーソン(Slack/Teamsなどのプッシュ通知が遅れる可能性あり)
- 写真のiCloud同期を重視する人(低電力モード中は同期停止)
- 最新の3Dゲームや動画編集など、処理能力をフル活用するユーザー
こうした場合は「状況に応じたON/OFF」が大事です。
まとめ:低電力モードを“賢く使う”のがプロのiPhone使い!
低電力モードは単なる「バッテリー節約機能」ではなく、さまざまな場面で使える「モバイルライフ最適化ツール」です。
- 発熱防止
- ギガ節約
- 集中力UP
- 旧機種救済
その活用法は多岐に渡ります。
iPhoneを“道具”として使いこなすには、こうした小技の積み重ねが重要です。低電力モードを「非常時の最後の砦」から「日常的なパートナー」へ昇格させてみませんか?
あなたのiPhoneライフが、きっと一段と快適になるはずです!