Logicool G613とは
Logicool G613は、ロジクールが2017年に発売したワイヤレス対応のメカニカルゲーミングキーボードです。本製品は「LIGHTSPEEDワイヤレス技術」と「Bluetooth接続」の両方をサポートしており、低遅延なゲームプレイから複数デバイスでの利用まで幅広い使い方が可能です。
搭載スイッチ
G613には、Logicool独自の「Romer-Gメカニカルスイッチ」が採用されています。このスイッチはアクチュエーションポイントが1.5mmと浅く、一般的なCherry MXスイッチ(2.0mm前後)よりも反応速度が速い設計です。耐久性は7,000万回のキーストロークと公表されています。
ワイヤレス接続方式
- LIGHTSPEEDワイヤレス:USBレシーバーを使用し、1msの低遅延を実現。
- Bluetooth:最大8台のデバイスとペアリング可能で、切り替えボタンにより簡単に接続先を変更可能。
これにより、PCゲームだけでなくタブレットやスマートフォンでの利用にも対応しています。
電源とバッテリー寿命
Logicool G613は単三乾電池2本で駆動します。バッテリー寿命はLIGHTSPEEDワイヤレス接続時で最長18か月と公表されています。電池残量はLogicool G HUBソフトウェアで確認することができます。
デザインとサイズ
G613はフルサイズキーボードで、日本語配列モデルと英語配列モデルが販売されています。テンキーやファンクションキーを搭載しているため、ビジネス用途にも利用可能です。重量は約1,410gで、ワイヤレスモデルとしては比較的大型かつ安定感のある設計となっています。
専用キーと機能
- 6つのプログラム可能なGキー(マクロやショートカットを登録可能)
- メディアコントロールキー(再生、停止、音量調整など)
- ゲームモードスイッチ(特定キーの無効化)
これらの機能はLogicool G HUBソフトウェアを用いて設定可能です。
対応OS
Logicool G613はWindows 7以降、macOS 10.10以降に対応しています。また、Bluetooth接続を利用することでAndroidやiOSでも使用可能です。ただし、すべての機能がOSごとに完全対応しているわけではなく、一部機能は制限される場合があります。
発売価格と現在の入手状況
発売当初の価格は約15,000円前後でした。現在も一部量販店やオンラインショップで販売されていますが、在庫は店舗によって異なります。中古市場でも取り扱いがあり、状態によって1万円前後で購入できる場合があります。
競合製品との比較
同時期の競合製品としてはCorsair K63 WirelessやRazer Turretなどが挙げられます。G613はワイヤレスながらも長寿命バッテリーと独自スイッチを備えている点で差別化されています。一方で、RGBバックライトには対応しておらず、LEDは搭載されていません。
メリットとデメリット
メリット:
- LIGHTSPEEDワイヤレスによる低遅延接続
- 最大18か月の電池寿命
- 複数デバイスを簡単に切り替え可能なBluetooth接続
- Romer-Gスイッチによる高速な入力応答
デメリット:
- バックライト非搭載
- 重量が重めで持ち運びには不向き
- USBパススルーポート非搭載
まとめ
Logicool G613は、ワイヤレス環境で快適に利用できるメカニカルゲーミングキーボードです。長時間の電池寿命と低遅延通信により、ゲーミング用途だけでなく複数デバイスを行き来するユーザーにも適しています。バックライトが不要で、安定したワイヤレス接続を求める人にとって有力な選択肢といえます。
 
  
  
  
  