Galaxyスマホと楽天モバイルの組み合わせでモバイルWi-Fi化が可能
Galaxyシリーズの5G対応スマートフォンを楽天モバイルの回線で運用し、モバイルWi-Fiルーター代わりに活用するユーザーが増えています。Galaxyスマホはテザリング機能に標準対応しており、楽天モバイルの5G/4Gネットワークを用いて、他のデバイス(PCやタブレットなど)をインターネットに接続できます。
本記事では、Galaxyスマートフォンを楽天モバイル回線でモバイルWi-Fi化する方法、対応端末、設定手順、注意点について事実に基づいて解説します。
楽天モバイルでGalaxyスマホを使用する条件
楽天モバイルは「Rakuten最強プラン」として、月額制で5G/4G LTEの通信サービスを提供しています。Galaxyスマホを楽天回線で使用するには、以下の条件を満たす必要があります:
- SIMフリー端末または楽天モバイル対応モデルであること
- 楽天モバイルのnanoSIMまたはeSIMに対応していること
- APN設定が正しく構成されていること
楽天公式サイトでは「動作確認済み端末リスト」が公開されており、対応モデルかどうかを確認できます。
楽天モバイル対応のGalaxy 5Gモデル(2025年7月時点)
以下のGalaxyスマートフォンは楽天モバイルでの動作確認が行われており、5G通信およびテザリングに対応しています(一部機能制限がある機種も含む):
- Galaxy S21 5G(SCG09)
- Galaxy S22 / S22 Ultra(SIMフリーモデル)
- Galaxy S23 / S23 Ultra(楽天で販売されたモデル含む)
- Galaxy Z Fold3 / Fold4 / Fold5(SIMフリー)
- Galaxy Z Flip3 / Flip4 / Flip5(SIMフリー)
- Galaxy A53 5G(楽天公式販売モデル)
上記以外のモデルでもSIMフリーであれば利用可能な場合がありますが、APN設定の手動入力が必要な場合があります。
Galaxyスマホで楽天モバイルのテザリングを設定する手順
Galaxyスマートフォンを楽天モバイルでモバイルWi-Fiとして使用するには、以下の手順でテザリングを有効化します:
- 「設定」アプリを開く
- 「接続」→「モバイルホットスポットとテザリング」をタップ
- 「モバイルホットスポット」をオンにする
- SSID(ネットワーク名)とパスワードを確認/変更
- 他の端末から設定したWi-Fiに接続する
なお、楽天モバイルの回線で通信するためには、正しいAPN設定が必要です。APNは自動で設定される場合もありますが、必要に応じて以下の情報を手動で入力します:
- APN:rakuten.jp
- ユーザー名/パスワード:未設定で可
- MCC:440
- MNC:11
- 認証タイプ:CHAPまたはPAP
注意点:通信制限・接続安定性・料金
楽天モバイルをGalaxyスマホでテザリングする際には、以下のような注意点があります:
- 通信速度の変動:楽天回線エリアかパートナー回線(au)エリアかで速度が異なる
- データ制限:パートナー回線では5GB/月を超えると速度制限(最大1Mbps)が適用
- 接続端末数:Galaxyのモデルによってテザリングで接続できる端末数に上限あり(5〜10台程度)
- 楽天Linkアプリ非利用時の通話料:音声通話の発信方法によって料金が異なる
また、楽天モバイルではテザリング利用に追加料金は発生しません(2025年7月時点)。
バッテリー消費と長時間利用対策
Galaxyスマホを長時間モバイルWi-Fiとして使用すると、バッテリーの消耗が激しくなります。以下の対策を講じることで安定運用が可能です:
- モバイルバッテリーやUSB充電器を併用する
- 使用しないアプリやバックグラウンド通信を制限
- Wi-Fi接続数を最小限に抑える
- 設定→「バッテリーとデバイスケア」で電力管理を最適化
また、発熱が多くなるため、通気性の良い場所での使用が推奨されます。
まとめ
Galaxy 5Gスマートフォンは楽天モバイルの回線と組み合わせることで、コストを抑えつつ高性能なモバイルWi-Fi環境を構築できます。テザリング設定やAPN構成も比較的簡単で、追加料金なしでデータ共有が可能です。ただし、エリア・通信制限・バッテリー管理などの点に注意しながら、正しく設定・運用することが重要です。