iPhoneが水に濡れたとき、まずやるべきこととは?
iPhoneを使っていて、「ポケットに入れたまま雨に降られた」「洗面所でうっかり落とした」「お風呂で使っていたら水滴がついた」など、水に関するトラブルは意外と多いものです。
今回は、検索キーワード「iPhone 水 抜き」に着目しつつ、水没時の対応方法や実はあまり知られていない“予防策”にもフォーカスして解説します。
まずは落ち着いて。iPhoneが水に濡れたときの初動対応
iPhoneはシリーズによって耐水性能が異なりますが、水濡れに絶対安全とは言い切れません。濡れてしまったときは、以下の順で対処しましょう。
ステップ1:すぐに電源を切る(または操作しない)
水分が内部に入っている状態で通電させると、ショートの原因になります。無理に電源を入れたり充電ケーブルを挿したりしないでください。
ステップ2:外側の水分をやさしく拭き取る
マイクやスピーカー、Lightningポートなどの穴を強くこすらず、柔らかい布やティッシュで水分を吸い取るイメージで優しく押さえましょう。
ステップ3:SIMトレイを外す(可能であれば)
SIMスロットから内部に水分が入りやすいため、すぐにSIMピンでトレイを取り出して、そこからも乾燥させます。
iPhoneの「水抜き」機能とは?音で水を押し出す仕組み
水抜きといえば、「音でスピーカーから水を出す」方法が話題になっています。これはApple Watchにも採用されている方式です。
iOS標準機能には搭載されていないが…
2025年4月現在、iOSには「水抜きモード」のような公式機能は存在しません。ただし、サードパーティのアプリやウェブツールでは、特定の低周波音(約165Hz〜200Hz)を流すことでスピーカーの振動を起こし、水分を排出する方法が利用されています。
代表的な水抜きサイト(ブラウザ再生):
- FixMySpeakers.com
- Online Tone Generator(周波数165Hzを設定)
利用時の注意点:
- 大音量で再生するため周囲への配慮を
- 必ずiPhoneを縦に立て、スピーカー部を下向きにして使用
「水抜き音」だけでは不十分?安全な乾燥方法のポイント
水抜き音による対処は、あくまでスピーカー周辺の水を“補助的に”出す手段。重要なのはiPhone内部の湿気をしっかり抜くことです。
乾燥のNG行動:
- ドライヤーで熱風を当てる → 熱で内部基板を損傷
- 振る → 水が余計に広がり悪化することも
- シリカゲルなしの米に入れる → 現代のiPhoneには効果薄+粒が入るリスク
正しい乾燥方法:
- 通気性のある場所で「自然乾燥(48時間以上)」がベスト
- 市販の「スマホ用乾燥ボックス」や「除湿剤入り密閉ケース」が効果的
- 内部に水滴が見える場合は速やかにAppleサポートへ
iPhoneの耐水性能は過信禁物!モデル別に確認しよう
iPhoneは世代を重ねるごとに耐水性能が向上していますが、「完全防水」ではありません。
モデル | 耐水等級 | 水深と時間(Apple公式) |
---|---|---|
iPhone 7〜iPhone X | IP67 | 水深1mで最大30分 |
iPhone XS〜11 Pro | IP68 | 水深2mで最大30分 |
iPhone 12以降 | IP68 | 水深6mで最大30分(公式テスト基準) |
重要なのは「新品の状態でのラボテスト結果」であり、日常的な使用や経年劣化でこの性能は低下します。
iPhoneを水から守るための予防策5選
日常生活での“うっかり”を防ぐため、以下の予防策を取り入れてみてください。
1. 防水ケースを使う
完全防水タイプのケースであれば、海・プール・お風呂場でも安心。操作性とのバランスを見て選びましょう。
おすすめブランド:
- Catalyst(IP68相当)
- Lifeproof
2. ワイヤレス充電&防水対応スピーカーを活用
ポートやスピーカーの開口部をなるべく使わないことで、内部への水の侵入を減らせます。
3. 浴室での使用は避ける or シャワーの水がかからない位置で
湯気による湿気侵入も侮れません。長風呂時は別途防水Bluetoothディスプレイなどを併用しましょう。
4. マリンスポーツ・登山時はiPhoneを密閉ポーチに入れる
誤って水に落とすリスクが高い環境では、首かけ型の密封ポーチが便利。
5. 防水性能は「消耗品」と心得る
バッテリー交換や落下などで本体が歪んでいる場合、耐水性は失われている可能性があります。過信せず、こまめにチェックを。
水没後のトラブル症状と見極めのポイント
iPhoneが水に濡れてしばらくすると、以下のような症状が現れることがあります。
症状 | 原因 | 対処 |
---|---|---|
スピーカーの音がこもる | 水が内部に残っている | 再度「水抜き音」で改善する場合あり |
充電できない | Lightningポートの水分検知 | 自然乾燥後再トライ、改善しなければ修理へ |
タッチパネルの誤動作 | 湿気による内部誤作動 | 使用を控え、完全乾燥を待つ |
電源が入らない | 基板ショート | データ復旧が必要な場合は修理業者に相談を |
まとめ:水に濡れても“最悪の事態”を防ぐには準備と知識がカギ
- iPhoneが水に濡れたらすぐ電源を切り、外部を拭いて乾燥させる
- 音を使った「水抜き」は有効だが、万能ではない
- 正しい乾燥と冷静な初動で被害を最小限に
- 普段から耐水性への過信を避け、ケースや周辺機器で備える
万一の水没に備え、日常的なケアと対応法を覚えておけば、いざという時も慌てずに済みます。あなたの大切なiPhoneを、正しい知識で守りましょう。