iPhone返却の前に知っておくべきこととは?
機種変更やキャリアの契約満了にともなって、「iPhoneの返却」が必要になるケースは年々増えています。特に最近は「残価設定プログラム」や「端末返却型割引プラン」を利用するユーザーも多く、返却がスムーズに行えるかどうかで損得が分かれることも。
この記事では、「iPhone返却」にまつわる手続きや注意点、返却前にやるべき準備などをiPhoneヘビーユーザー向けに詳しく解説します。
iPhoneを返却する場面とは?
まず、「iPhoneを返却する」とは具体的にどのような場面を指すのでしょうか。主に以下のようなケースがあります。
1. キャリアの残価設定プログラム利用時
「ソフトバンクの新トクするサポート」「auのスマホトクするプログラム」「ドコモのいつでもカエドキプログラム」など、返却を前提とした料金プランが該当します。
- 所定の期間(12~24か月)利用後に返却すれば残債が免除される仕組み。
- 条件に合わなければ、返却しても支払いが発生することも。
2. 故障端末の保証プログラム利用時
AppleCare+やキャリア独自の保証サービスで交換が必要な場合、元の端末を返却する必要があります。
3. 買取サービス・下取り利用時
Appleやキャリア、または中古スマホショップに端末を売却するために返却するケースも多いです。
iPhone返却前の準備7ステップ
返却前に準備を怠ると、後からトラブルになる可能性もあります。以下の7つのチェックリストを活用しましょう。
1. データのバックアップ
まずは何よりも大事な「バックアップ」。iCloudまたはPC(Finder/iTunes)を利用しましょう。
- iCloud:「設定」→「[自分の名前]」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」→「今すぐバックアップ」
- PC経由:MacならFinder、WindowsならiTunesでバックアップ可能
2. 「iPhoneを探す」のオフ
Appleのセキュリティ機能「iPhoneを探す」がオンのままだと、返却しても再販や再利用ができません。必ずオフにしましょう。
手順:
「設定」→「[自分の名前]」→「探す」→「iPhoneを探す」をオフ→Apple IDパスワード入力で解除
3. iCloud・Apple IDのサインアウト
iCloudにログインしたままだとアクティベーションロックがかかり、他人が使えません。
手順:
「設定」→「[自分の名前]」→「サインアウト」
4. 端末の初期化(工場出荷状態にリセット)
全データを削除して、まっさらな状態で返却します。
手順:
「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」
5. SIMカードの取り外し
物理SIMの場合、忘れずに取り外しておきましょう。eSIMの場合は、キャリアによっては削除手続きが必要なこともあります。
6. 傷・破損のチェック
小傷なら問題ないケースが多いですが、大きな画面割れや筐体破損は「返却不可」や「追加費用」の対象になる可能性があります。
- キャリアの公式サイトで「返却条件(状態)」を確認する
- 必要に応じて事前に修理しておく
7. 付属品・箱の準備(必要な場合)
Apple製品の返却には付属品が不要な場合も多いですが、キャリアや買取業者によっては評価が変わる場合があります。
返却後によくあるトラブルと回避策
返却が遅れて費用が発生
返却期限を過ぎると、残債免除が無効になる場合があります。必ず期日を確認して、余裕をもって発送しましょう。
返却状態が基準に満たない
- 「画面割れ」「水濡れ」「操作不能」などがあると減額対象に。
- ケースやフィルムは取り外してから返却を。
データ削除ミスによる情報漏洩
「初期化したつもりだった」が一番危険。iCloudやApple IDからのサインアウトが済んでいるか再確認を。
どこに返却する?キャリア・サービスごとの返送先まとめ
キャリア | 返送方法 | 注意点 |
---|---|---|
ソフトバンク | 専用返送キットを利用 | 発送期限厳守、追跡番号の保存推奨 |
au | 専用封筒or店頭持参 | 店頭受付も可能、書類確認要 |
ドコモ | 店頭返却or返送キット | オンライン契約者は郵送返却が主 |
Apple | オンライン買取時に専用キット同梱 | 機種に応じて条件が変動 |
返却前にやっておくと得する豆知識
返却前に端末の写真を撮っておこう
配送中のトラブルに備え、外観・梱包状態をスマホやデジカメで撮っておくのがおすすめ。念のための証拠として有効です。
梱包にはクッション材をしっかり
緩衝材やプチプチを使ってしっかり保護。配送中の故障リスクを減らすだけでなく、破損トラブルの予防にも。
まとめ:iPhone返却は「準備」と「確認」でスムーズに!
iPhone返却は手順さえしっかり踏めば、難しいものではありません。ただし、データ漏洩や返却不可のリスクはゼロではないので、事前準備が非常に重要です。
✅ バックアップ
✅ iPhoneを探すのオフ
✅ Apple IDのサインアウト
✅ 初期化
✅ 物理SIMの取り外し
✅ 状態チェック
これらを踏まえて、安全・確実にiPhoneを返却しましょう!