はじめに:Apple Pencil Proが登場、何が違うのか
Appleは2024年5月、Apple Pencilシリーズに新たなモデル「Apple Pencil Pro」を発表しました。これにより、従来の第1世代・第2世代・USB-Cモデルに加えて、プロフェッショナル用途を意識した上位モデルがラインアップに加わった形です。
しかし、Apple Pencil Proと従来のApple Pencilとの違いが分かりにくいという声も多く聞かれます。本記事では、Apple Pencil Proの特徴と各モデルの違いを事実に基づいて整理し、どのモデルが自分に合っているかを判断できるよう解説します。
Apple Pencilシリーズの概要
Apple Pencilは現在、以下の4モデルが存在します(2025年6月時点):
- Apple Pencil(第1世代)
- Apple Pencil(第2世代)
- Apple Pencil(USB-Cモデル)
- Apple Pencil Pro(2024年発売)
各モデルには機能や対応機種に明確な違いがあり、使用用途や所有しているiPadによって選ぶべきモデルが異なります。
Apple Pencil Proの主な特徴
Apple Pencil Proは、Appleが「最も高度なApple Pencil」と位置づける上位モデルであり、以下の機能が追加されています:
- スクイーズ(握る操作)によるツール切り替え:新搭載の圧力センサーにより、ペンを握ることでブラシ変更などが可能
- 触覚フィードバック:操作に応じて振動することで触感をフィードバック
- 位置トラッキング対応:Apple Vision Proとの連携で空間認識を実現(現時点ではiPadでは未対応)
- 第2世代と同じマグネット充電・ペアリング方式
外観は第2世代とほぼ同一ですが、内部ハードウェアが刷新され、プロ用途に適した操作性が追求されています。
各モデルの機能比較表
項目 | 第1世代 | 第2世代 | USB-C | Pro |
---|---|---|---|---|
対応ポート | Lightning | マグネット | USB-C | マグネット |
筆圧感知 | あり | あり | なし | あり |
ダブルタップ | なし | あり | なし | あり |
スクイーズ操作 | なし | なし | なし | あり |
触覚フィードバック | なし | なし | なし | あり |
ワイヤレス充電 | なし | あり | なし | あり |
対応機種の違い
Apple Pencil Proは、M4チップを搭載した「iPad Pro(2024年モデル)」および「iPad Air(2024年モデル)」のみに対応しています。これにより、第2世代と外見が似ていても、互換性には注意が必要です。
Apple Pencil Pro 対応機種(2025年6月時点)
- iPad Pro 11インチ(M4搭載モデル)
- iPad Pro 13インチ(M4搭載モデル)
- iPad Air 11インチ(M2搭載モデル)
- iPad Air 13インチ(M2搭載モデル)
旧モデルのiPadには非対応であり、Apple Pencil Proはあくまで最新iPad専用と位置づけられています。
価格差と選び方のポイント
Apple Pencil各モデルの価格(税込)は以下の通りです(2025年6月時点):
- 第1世代:12,880円
- 第2世代:19,880円
- USB-Cモデル:11,880円
- Proモデル:19,880円(第2世代と同価格)
Apple Pencil Proと第2世代は同価格ですが、Proは最新iPadでのみ動作するため、旧型ユーザーは第2世代を選ぶ必要があります。
どのモデルを選ぶべきか?
選び方は以下の観点で判断できます:
- 最新iPad ProやAirを所有している:Apple Pencil Proを選択(最大機能を活用可能)
- 第6世代以前のiPadや第9世代iPad使用中:第1世代一択
- iPad Pro(2018〜2022)やAir(第4・5世代)使用中:第2世代が対応
- 安価に手書きメモを取りたい:USB-Cモデルでも最低限の操作は可能(筆圧なし)
まとめ:Apple Pencil Proは機能特化型、対応端末との整合がカギ
Apple Pencil Proは、スクイーズ操作や触覚フィードバックといった新機能により、従来モデルと明確に差別化されています。ただし、対応iPadが限定的なため、導入には機種との互換性確認が不可欠です。
一方、第1・第2世代やUSB-Cモデルも、用途や価格に応じて今後も併売が継続される見込みです。自分のiPadと使用目的に合わせて最適なApple Pencilを選択しましょう。