AirPodsとWindowsは接続できるのか?
AirPodsはApple製の完全ワイヤレスイヤホンですが、Bluetoothを利用しているため、Windowsパソコンでも基本的な音声出力機器として使用可能です。ただし、Apple製品との連携機能(空間オーディオ、ヘッドトラッキング、自動切り替えなど)は利用できません。
この記事では、AirPodsをWindows PCとペアリングする方法と、接続がうまくいかない場合の対処法について、事実に基づいて解説します。
対応しているAirPodsのモデル
Bluetooth接続に対応している以下のAirPodsモデルは、すべてWindowsとペアリング可能です(2025年6月時点)。
- AirPods(第1世代〜第3世代)
- AirPods Pro(第1世代・第2世代)
- AirPods Max
Windowsのバージョンによっては、Bluetooth機能に制限があるため、Windows 10以降を推奨します。
AirPodsをWindowsとペアリングする手順
- AirPodsを充電ケースに入れ、フタを開ける
- ケース背面のボタンを白く点滅するまで長押し(約15秒)
- Windowsの「設定」→「Bluetoothとデバイス」へ進む
- 「デバイスの追加」→「Bluetooth」を選択
- リストに表示された「AirPods」または「AirPods Pro」を選択し、ペアリング完了
ペアリングが完了すると、Windowsの音声出力デバイスとしてAirPodsが使用可能になります。
接続後にできること・制限されること
使用可能な機能
- 音楽や動画の再生
- ビデオ会議(マイク機能含む)
- システム音や通知音の出力
使用できない機能
- 空間オーディオやヘッドトラッキング
- iCloud連携によるデバイス自動切り替え
- SiriなどApple専用機能
AirPodsはWindows上では一般的なBluetoothオーディオデバイスとして機能します。
AirPodsとWindowsの接続がうまくいかない場合の対処法
1. Bluetoothが有効になっていない
「設定」→「Bluetoothとデバイス」でBluetoothがオンになっていることを確認してください。Bluetoothがオフだとペアリング候補に表示されません。
2. AirPodsがペアリングモードに入っていない
ケースのフタを開け、背面ボタンを長押しし、白く点滅する状態にする必要があります。LEDがオレンジのままの場合は、ペアリングモードになっていません。
3. すでに他のデバイスと接続されている
AirPodsが近くのiPhoneやiPadと自動的に接続されていると、Windows側で認識できないことがあります。他のデバイスのBluetoothをオフにしてから試してください。
4. ドライバーが正常にインストールされていない
AirPodsのペアリング直後に「ドライバーの設定に失敗しました」と表示されることがあります。この場合は以下を試してください:
- AirPodsのペアリングを解除し、再起動後に再ペアリング
- 「デバイスマネージャー」でBluetoothドライバを更新
5. Windows側のBluetoothアダプタの問題
古いPCや自作PCなどではBluetoothアダプタが非搭載の場合もあります。アダプタが搭載されていない場合は、市販のUSB Bluetoothアダプタ(Bluetooth 5.0以上推奨)を使用する必要があります。
AirPodsを再接続する方法
一度ペアリングした後は、次回から自動的に接続されることが基本ですが、うまく接続されない場合は以下を試してください。
- 「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「AirPods」→「接続」を選択
- それでも接続できない場合は「削除」して再度ペアリング
AirPodsをマイクとして使用する設定
通話やWeb会議でAirPodsをマイクとして使うには、音声入力デバイスとして選択する必要があります。
- 「設定」→「サウンド」→「入力」→「AirPods」または「Hands-Free AG Audio」を選択
- 音質を重視する場合は「ステレオ出力」への切り替えを検討
ただし、ステレオ出力とマイク入力は同時に使えない制限があります(Bluetoothプロファイルの仕様による)。
まとめ
AirPodsはWindows PCともペアリングして使用することが可能で、基本的なオーディオ機能を問題なく利用できます。ペアリング時にはBluetooth設定、AirPods本体の状態、ドライバの確認などいくつかのポイントを押さえることが重要です。Apple製品ほどの統合性はありませんが、適切に設定すれば音楽再生や通話用イヤホンとして十分に活用できます。
