はじめに：Apple Watchの耐水性能に関心が集まる理由
Apple Watchは日常使いに適したスマートウォッチとして人気を集めています。その中でも「耐水性能」は、運動や日常生活で水に触れる機会が多いユーザーにとって重要なポイントです。本記事では、Apple Watchの耐水性能に関する正確な情報をもとに、対応モデルや使用時の注意点、水没した場合の対処法まで詳しく解説します。
Apple Watchの耐水性能とは？
Apple公式によれば、Apple Watchはモデルによって耐水性能が異なります。たとえば、Apple Watch Series 2以降のモデルには「50メートルの耐水性能」が備わっており、これはISO規格22810:2010に準拠しています。この性能は、浅水での使用（プールなど）には適しているとされています。
ただし、「50メートル耐水」とは、水深50メートルまでの水圧に耐えられるという意味ではなく、特定条件下での耐水テストを通過したことを示しています。水圧の急変がある環境（例：飛び込みや水上スキーなど）での使用は推奨されていません。
モデル別の耐水性能一覧
- Apple Watch Series 0（初代）：耐水非対応
- Apple Watch Series 1：防滴仕様（IPX7）だが水没不可
- Apple Watch Series 2〜SE（第1世代）：50m耐水
- Apple Watch Series 3〜SE（第2世代）：50m耐水
- Apple Watch Series 7以降：50m耐水＋IP6X防塵
- Apple Watch Ultra（第1・第2世代）：100m耐水＋EN13319準拠（ダイビング向け）
水泳やシャワーはOK？使用可能な範囲と注意点
Apple Watch Series 2以降は、水泳やシャワー中の使用が可能とされています。ただし、以下のような条件には注意が必要です：
- シャワーの高温水やサウナでの使用は不可
- 石鹸、シャンプー、ローションなどは耐水性能を劣化させる可能性がある
- 海水での使用後は必ず真水ですすぐ
Apple Watch Ultraシリーズではスキューバダイビング（40メートルまで）やフリーダイビングにも対応していますが、専用のダイブコンピューターアプリが必要です。
水に濡れたときの対処法
Apple Watchが水に濡れた場合、基本的には自然乾燥で問題ありません。ただし、Series 2以降では「水ロック」機能が搭載されており、水泳後などにこの機能をオンにすることでスピーカーから水分を排出することができます。
水ロックの使い方：
- コントロールセンターから水滴アイコンをタップ
- Digital Crownを回すことでスピーカーから水を排出
なお、Apple Watchを水に落としてしまった場合でも、耐水性能が保たれていれば基本的には壊れることはありませんが、時間経過で腐食が進む恐れがあるため、速やかな対応が必要です。
耐水性能は永久ではない
Appleは明確に「耐水性能は経年劣化する」と述べています。時間の経過や衝撃、化学薬品の使用などによって、シール材や接着部が劣化し、本来の耐水性能を保てなくなることがあります。修理やバッテリー交換時にも耐水性能が保証されない場合があるため注意が必要です。
耐水と防水の違いとは？
一般に「耐水」は「一時的な水の侵入に耐えられる」、一方「防水」は「水が内部に入らないよう設計されている」という違いがあります。Apple Watchは「耐水設計」であり、完全防水ではありません。
Apple Watchをより長く使うためのコツ
- 海水や塩素水に触れた後は真水ですすぐ
- 水滴は拭き取るより自然乾燥が基本
- 高温多湿の場所では使わない
- スピーカーやマイク部分に水を吹きかけない
これらを守ることで、Apple Watchの耐水性能を長く維持することができます。
まとめ
Apple Watchはモデルによって異なる耐水性能を備えていますが、どのモデルでも日常的な汗や雨、水しぶき程度には十分対応可能です。より過酷な環境下で使用したい場合は、Apple Watch Ultraなどの上位モデルを検討するのが適しています。正しい使い方を心がければ、長く快適にApple Watchを活用することができるでしょう。
