はじめに
Apple Watchは通常、左手首に装着することを前提とした設計になっていますが、右手に装着したいというニーズも少なくありません。利き手が左手のユーザーや、左手に時計を着けるのが不快と感じる人にとって、「Apple Watch 右手」の装着・使用に関する情報は重要です。本記事では、Apple Watchを右手に装着する際の設定手順や注意点、利便性に関する事実をもとに解説します。
Apple Watchを右手に装着する理由
Apple Watchを右手に装着する主な理由は以下の通りです。
- 左利きのため、右手に着けた方が操作しやすい
- 左手に他のアクセサリーや腕時計を装着している
- 利き手で本体を保護したい（例：スポーツや作業時）
- ケガや皮膚の都合で左手に装着できない
Apple Watchは設定を変更することで、左右どちらの手首にも対応可能な設計になっています。
右手装着時に必要な設定変更
Apple Watchを右手に装着するときは、以下の設定を行うことで、表示や操作性を最適化できます。
1. iPhoneの「Watch」アプリから設定
- iPhoneの「Watch」アプリを開く
- 「一般」＞「向き」をタップ
- 「手首の向き」で「右手」を選択
- 「Digital Crownの位置」で「左側」または「右側」を選択（好みに応じて）
この設定により、Apple Watchの画面表示とボタン配置が反転し、右手に装着しても自然に操作できるようになります。
2. Apple Watch本体からも変更可能
- Apple Watchの「設定」アプリを開く
- 「一般」＞「向き」をタップ
- 「手首の向き」と「Digital Crownの位置」を選択
どちらの手順でも同様の変更が可能で、設定は即時反映されます。
Digital Crownの位置についての選択肢
右手に装着する際、Digital Crown（デジタルクラウン）の位置設定には以下の2パターンがあります。
- クラウンが親指側（左側）にある：タップ操作が自然だが、手の甲に干渉する場合がある
- クラウンが小指側（右側）にある：誤動作が少ないが、回転操作がやや不便に感じることも
どちらが正しいというものではなく、実際の使用感に合わせて調整が可能です。設定はいつでも変更できます。
右手装着における操作上の違い
Apple Watchを右手に装着しても、基本的な機能には変化はありませんが、以下のような違いが生じることがあります。
- 手首の動きに対する「画面点灯」反応に若干の差がある場合がある
- 操作が利き手でない場合はスワイプ精度が落ちることがある
- クラウンの回転方向が左右逆になるため、慣れが必要
これらは設定で改善できるものもあり、装着後しばらく使用することで慣れるケースが多く報告されています。
左利きユーザー向けの配慮
Apple Watchは、左利きユーザーでも快適に利用できるように設計されています。右手装着設定は、まさに左利きユーザーを考慮した仕様の一部です。さらに、以下の点でもサポートされています。
- 手首の向きとクラウン位置の独立設定が可能
- 文字入力時も右手装着に最適化されたソフトウェア配置
- サードパーティ製アプリの多くも左右反転に対応済み
バンドの選び方にも注意が必要
Apple Watchのバンドは左右の取り付けを前提に作られているものがあります。特に「ミラネーゼループ」「ソロループ」「スポーツバンド」などは、装着方向によって締め付けやフィット感が変わることがあります。
右手に装着する場合は、試着可能な販売店でフィット感を確認するか、左右どちらでも快適に使える「ブレイデッドソロループ」などを検討するとよいでしょう。
右手装着時のApple Pay・パスコード入力の注意点
右手に装着すると、Apple Payの利用やパスコード入力時に若干の操作しづらさを感じるユーザーもいます。これは以下の理由によるものです。
- リーダーにかざすときの動作が不自然になりやすい
- パスコード入力時にクラウンが手の内側にくると操作しにくい
このような場合は、クラウン位置の再調整や、Face ID付きiPhoneとの連携解除・再設定を行うことで、スムーズな操作が可能になることがあります。
まとめ
Apple Watchは右手への装着にも柔軟に対応できる設計になっており、手首の向きやクラウンの位置を変更するだけで、快適に使用することが可能です。左利きの方はもちろん、特定の理由で左手に装着できないユーザーにも、Apple Watchは十分に適応します。
設定変更はiPhoneまたはApple Watch本体から数ステップで完了し、すぐに反映されます。装着感や操作性は個人差があるため、実際に試して最適な構成を見つけることが推奨されます。
