Apple Watch GPSモデルとは何か?
Apple Watchには主に「GPSモデル」と「GPS + Cellularモデル」の2種類が存在します。GPSモデルは、内蔵されたGPS機能によりiPhoneと連携しながら位置情報を記録することができるモデルです。Cellular(セルラー)モデルと異なり、Apple Watch単体ではモバイル通信ができません。
GPSモデルの基本機能
GPSモデルには以下のような機能があります。
- iPhoneとBluetoothまたはWi-Fiで接続し、通知や通話の連携が可能
- Apple Pay、心拍数測定、歩数計、ワークアウトトラッキングなどの基本機能に対応
- iPhoneが近くにある場合、Siriや地図アプリの利用も可能
- 内蔵GPSにより、iPhoneを持たずにランニングやウォーキングの距離・経路を計測可能
ただし、音声通話やメッセージ送信などの通信機能は、基本的にiPhoneの接続が必要です。
GPSモデルの対象機種
Apple WatchのGPSモデルは、以下のシリーズで販売されています(2025年6月時点)。
- Apple Watch SE(第1・第2世代)
- Apple Watch Series 1以降(ただし、Series 1にはGPS非搭載)
- Apple Watch Series 2以降(GPS搭載)
- Apple Watch Series 3〜9
Ultraシリーズなど、上位モデルは基本的にGPS + Cellularモデルで提供されています。
GPSとGPS + Cellularモデルの違い
GPSモデルとCellularモデルの大きな違いは、Apple Watch単体で通信ができるかどうかにあります。
| 項目 | GPSモデル | GPS + Cellularモデル |
|---|---|---|
| 通信機能 | iPhoneと接続が必要 | Apple Watch単体で通話・通信可能 |
| 価格 | 安い | 高い |
| 月額通信料 | 不要 | キャリア契約が必要(月額385〜550円程度) |
| バッテリー持ち | やや長い | 通信機能により短くなる傾向 |
GPSモデルを選ぶメリットとデメリット
■ メリット
- 価格が安く、コストパフォーマンスが高い
- 月額通信費がかからない
- バッテリー持ちがやや良好
■ デメリット
- iPhoneが近くにないと通知や通話機能が制限される
- 外出時にApple Watch単体での通信ができない
したがって、普段からiPhoneを常に持ち歩く人にはGPSモデルで十分ですが、ランニング中や外出先でスマホを持たずに活動したい人にはCellularモデルが適しています。
GPS機能の活用例
Apple Watch GPSモデルの内蔵GPS機能は、以下のようなシーンで役立ちます。
- ランニングやサイクリングのルート・距離・ペースの記録
- ワークアウト記録における運動経路の視覚化
- Appleマップを使用しての方向確認(iPhone接続時)
- アウトドア活動における行動ログの取得
Appleの「フィットネス」アプリと連携させることで、健康管理にも活用できます。
対応アプリと連携機能
GPSモデルは、以下のようなアプリとも連携可能です(iPhone接続時)。
- Apple MusicやSpotifyなどの音楽再生(オフライン保存が必要)
- LINE・メッセージ通知の確認
- 地図・天気・アクティビティ系アプリ
- SuicaやPASMOなどの交通系ICアプリ(Apple Pay経由)
iPhoneとの連携を前提に設計されているため、通知やメッセージの確認、アクティビティの共有などもスムーズに行えます。
まとめ
Apple Watch GPSモデルは、コストを抑えつつApple Watchの基本機能を活用したいユーザーに適した選択肢です。iPhoneと常に行動するユーザーにとっては、通信機能が制限されていても大きな問題にはならないケースが多く、バッテリーの持ちや価格面でも優位性があります。一方で、スマホを持たずに単体での通話や通信を重視するなら、GPS + Cellularモデルが適しています。
自分のライフスタイルに合わせて、Apple Watchのモデル選びを検討しましょう。
