はじめに：Apple Watchのワークアウト編集はできるのか？
Apple Watchは運動の記録機能に優れたスマートウォッチであり、日々のワークアウトを自動または手動で記録できます。しかし、後からワークアウトの内容を見直した際、「距離がずれている」「種目を間違えた」など、編集したいケースもあります。本記事では、Apple Watchのワークアウトを編集する方法、できること・できないこと、注意点などを事実に基づいて解説します。
Apple Watch単体では編集できない
Apple Watch本体には、ワークアウト記録の「編集機能」は搭載されていません。ワークアウトを開始・終了することはできますが、記録後に種目や距離、時間、カロリーなどを直接変更することはできません。編集を行う場合は、ペアリングされているiPhoneのアプリを使用する必要があります。
編集に使うアプリ：フィットネスアプリとヘルスケアアプリ
AppleのiPhone標準アプリである「フィットネス」と「ヘルスケア」を通じて、一部のデータの削除や手動追加が可能です。以下のように機能が分かれています：
- フィットネスアプリ：ワークアウトの概要確認や記録の閲覧。編集機能はなし。
- ヘルスケアアプリ：ワークアウト記録の削除、手動追加、一部データの修正が可能。
つまり、「正確な編集」というよりも「削除→再登録」または「手動追加」が現実的な運用方法になります。
ワークアウトを編集する手順（手動追加の方法）
- iPhoneの「ヘルスケア」アプリを開く
- 「ブラウズ」→「アクティビティ」→「ワークアウト」をタップ
- 右上の「追加（＋）」ボタンをタップ
- 種目・距離・時間・消費カロリー・開始日時などを手動入力
- 「追加」をタップして記録完了
誤った記録を修正したい場合は、対象の記録を削除してから正しい情報を追加するのが一般的です。
既存ワークアウトの削除方法
誤って記録されたワークアウトを削除するには、以下の手順を行います：
- iPhoneの「ヘルスケア」アプリを開く
- 「アクティビティ」→「ワークアウト」→「すべてのデータを表示」をタップ
- 削除したい記録を左にスワイプし、「削除」をタップ
削除したデータは復元できないため、操作は慎重に行う必要があります。
編集できない項目と制限事項
以下の内容は現時点（2025年6月時点）で編集不可または制限があります：
- Apple Watchで記録済みのワークアウトの直接編集（種目変更・時間修正など）
- Apple純正「フィットネス」アプリでの編集操作
- ワークアウト中に自動記録されたセグメントの削除・修正
記録済みのワークアウトはそのまま保存される仕様となっており、後から変更する機能はApple純正アプリには搭載されていません。
サードパーティアプリによる補完
記録精度を高めるために、Apple Watchと連携可能なサードパーティアプリを利用する方法もあります。以下は代表例です：
- Strava：ランニングやサイクリングに特化。記録の修正やエクスポート機能あり
- Strong：筋トレ向け。セット数や重量など詳細な記録を入力・編集可能
- Workoutdoors：地図上で詳細なデータ管理ができ、データ編集機能も一部搭載
ただし、これらのアプリで編集した内容がAppleの「ヘルスケア」アプリに自動で完全反映されるかはアプリの仕様によるため、確認が必要です。
ワークアウト編集を正しく行うための注意点
- 編集前にデータのバックアップ（iCloudなど）を取得しておくこと
- ヘルスケアアプリでの手動追加は記録に「手動」と表示される
- ワークアウトの編集は健康記録全体に影響する可能性があるため慎重に行うこと
ワークアウト編集は便利な機能ですが、間違った編集や削除によって記録の整合性が損なわれないよう注意が必要です。
まとめ：編集機能は限られているが手動で補完可能
Apple Watchでは、ワークアウト記録の編集機能は限定的です。直接編集はできませんが、iPhoneの「ヘルスケア」アプリを使えば削除や手動追加といった形でデータの見直しが可能です。
正確な運動記録を残したい場合は、サードパーティアプリの活用や、誤記録時の迅速な修正対応がポイントです。記録の質を高め、より有意義な健康管理に役立てましょう。
