Apple Watchが「80で止まる」症状とは?
Apple Watchの利用中に「80で止まる」という症状を訴えるユーザーが一定数存在します。この「80で止まる」とは、主にバッテリーの充電が80%で停止したり、アップデート・同期の進捗が80%付近で止まったまま動かなくなる現象を指しています。
本記事では、このような症状の原因とそれぞれの対処法について、カテゴリごとに詳しく解説します。
症状1:バッテリー充電が80%で止まる
Apple Watchが80%までしか充電されない場合、以下のような原因が考えられます。
■ 最適化されたバッテリー充電機能の影響
watchOS 7以降のApple Watchには「最適化されたバッテリー充電」機能が搭載されています。この機能は、バッテリーの劣化を防ぐためにユーザーの使用パターンを学習し、必要以上の充電を抑制します。その結果、80%で充電が一時停止することがあります。
この機能は設定からオフにすることが可能です。
- 設定 → バッテリー → バッテリーの状態 → 最適化されたバッテリー充電をオフ
■ バッテリーの劣化または充電環境の問題
劣化したバッテリーや不安定な電源アダプタ、サードパーティ製の非認証充電器を使用している場合も、80%で充電が止まる可能性があります。
以下を確認してください。
- 純正またはApple認証の充電ケーブルを使用しているか
- Apple純正の電源アダプタを使用しているか
- 充電器の接続端子が清潔で、接触不良がないか
症状2:ソフトウェアアップデートが80%で止まる
watchOSのアップデート時に進行バーが80%付近で止まってしまうこともあります。
■ 通信エラーやiPhoneとの接続不良
Apple Watchは、アップデート中にiPhoneとの連携が不可欠です。Wi-Fiの接続が不安定だったり、iPhoneとのBluetooth接続が切れている場合、アップデートが中断されることがあります。
対処法:
- iPhoneとApple Watchが近くにあることを確認
- 両方の端末が安定したWi-Fiに接続されているか確認
- Bluetoothが有効になっているか確認
■ Apple Watchの空き容量不足
アップデートには十分な空きストレージが必要です。Apple Watch内のデータが逼迫していると、80%前後で進行が止まることがあります。
確認方法:
- Watchアプリ(iPhone側) → 一般 → 使用状況 → 空き容量を確認
- 不要なアプリやメディアを削除して空き容量を確保
■ 対応策:再起動と再インストール
進行が長時間停止している場合、以下の手順で対処します。
- Apple WatchとiPhoneを両方再起動
- Wi-FiおよびBluetoothを一度オフにして再接続
- 必要に応じてwatchOSアップデートを一時キャンセルして再試行
症状3:iPhoneとの同期が80%で止まる
Apple Watchの初期設定や復元時、iPhoneとの同期が80%で止まるという報告もあります。
■ iOSとwatchOSの互換性問題
Apple Watchを初期化後に再同期する場合、iPhone側のiOSバージョンとApple WatchのwatchOSの互換性が取れていないと、同期が正常に完了しないことがあります。
解決策:
- iPhoneのiOSを最新バージョンにアップデート
- Apple Watchを最新のwatchOSに更新
■ 同期対象のデータ容量が大きすぎる
音楽、写真、アプリデータなどが多すぎる場合、同期に時間がかかり、途中で失敗するケースがあります。Wi-Fiの通信速度が遅い場合も同様です。
対処法:
- 不要な同期データを一部削除する
- iPhoneのWatchアプリで同期対象を絞る
サポートを受ける前に確認すべきこと
上記の対処法をすべて試しても問題が解決しない場合、Appleサポートに相談することが推奨されます。ただし、サポートに連絡する前に以下を確認するとスムーズです。
- Apple Watchのシリアル番号
- 使用しているiPhoneのiOSバージョン
- 問題が発生した具体的な手順や画面の状態
まとめ
Apple Watchが「80で止まる」現象には、バッテリー最適化、アップデートエラー、同期トラブルなど複数の原因が存在します。症状に応じて適切な確認と設定変更を行うことで、多くの問題はユーザー自身で解決可能です。再発防止のためにも、OSを常に最新に保ち、純正アクセサリを使用することが推奨されます。
 
  
  
  
  


