iPadのキーボードが反応しない問題とは？
iPadを使っていると、キーボードが急に反応しなくなるケースがあります。これはソフトウェア・ハードウェアのどちらかに原因がある可能性が高く、具体的な対処法を知っておくことで、スムーズに作業を再開できます。
本記事では、iPadの「画面上のソフトウェアキーボード」と「外付けハードウェアキーボード（BluetoothやSmart Keyboard）」の両方において、キーボードが反応しなくなる原因とその対処法を、事実ベースで解説します。
画面キーボード（ソフトウェアキーボード）が反応しない場合
1. アプリやiPadOSの一時的な不具合
特定のアプリでキーボードが表示されない・反応しない場合、一時的な不具合である可能性があります。
対処法：
- アプリを終了して再起動
- iPadを再起動
- iPadOSの最新版へのアップデート
2. Bluetoothキーボードが接続されている
Bluetoothキーボードが接続されていると、画面キーボードが自動的に非表示になる設計になっています。
対処法：
- 設定アプリ → Bluetooth → 接続中のキーボードをオフ
- Bluetoothを一時的にオフにする
3. キーボードが画面外に移動している（Split/フローティング）
iPadには「フローティング」「分割キーボード」などの機能があり、誤操作で表示がおかしくなることがあります。
対処法：
- 2本指でピンチアウトしてキーボードを復元
- キーボードの右下のボタンを長押し → 「結合」や「ドッキングと結合」を選択
4. iPadOSのバグや設定の不具合
稀に、iOSやiPadOS自体の不具合でキーボードが機能しなくなることがあります。
対処法：
- 設定 → 一般 → キーボード → 「すべてのキーボード設定をリセット」
- ソフトウェアアップデートを確認
外付けキーボード（Bluetooth/Smart Keyboard）が反応しない場合
1. Bluetooth接続が不安定
Bluetoothキーボードが接続されていない、あるいは切断されていると、当然ながら入力はできません。
対処法：
- 設定 → Bluetooth → 対象デバイスの再接続
- Bluetoothを一度オフにして再度オンにする
- デバイスを「このデバイスの登録を解除」して再ペアリング
2. Smart ConnectorやUSB-C接続不良
Smart KeyboardやUSB-Cキーボードを使用している場合、物理的な接触不良や埃が原因で接続が不安定になることがあります。
対処法：
- 接続部を乾いた布で拭く
- 一度外してから再接続
3. バッテリー切れやキーボードの故障
Bluetoothキーボードは充電式または電池式のため、バッテリー切れで反応しなくなることがあります。また、物理的な故障の可能性も否定できません。
対処法：
- 充電状態や電池の交換を確認
- 別の端末に接続して動作確認
ソフトウェアによる設定ミス・誤操作による無効化
「設定」アプリ内のキーボード関連項目を見直すことも有効です。たとえば：
- 設定 → 一般 → キーボード → 「自動修正」や「予測変換」が無効になっている
- 設定 → アクセシビリティ → タッチ → 「AssistiveTouch」が有効になっている場合は一部干渉の可能性あり
それでも改善しない場合：リセット・初期化
ここまでの対処法でも改善しない場合、システムの設定ファイルが破損している可能性もあります。
対処法：
- 設定 → 一般 → 転送またはiPadをリセット → 「すべての設定をリセット」
- Apple公式のサポートへ相談
注意点として、「すべての設定をリセット」では写真やデータは消えませんが、Wi-Fi設定やキーボード設定は初期化されます。
まとめ：キーボードが反応しない時は段階的な確認が有効
iPadのキーボードが反応しないときは、まずソフトウェアの問題か、ハードウェアの問題かを切り分けることが重要です。設定や再起動で改善することが多いため、慌てずに一つずつ確認していくことで、ほとんどのケースは解決可能です。
それでも解決しない場合は、Appleのサポート窓口に問い合わせることが推奨されます。公式の診断を受けることで、故障や不具合が明確になる場合もあります。
