iPhoneのバックアップ、iCloudだけで本当に大丈夫?
iPhoneを使っていると、写真や動画、アプリのデータがどんどん増えていきます。標準のiCloudバックアップは便利ですが、容量オーバーになると追加料金が必要に。そんなとき注目したいのが「NAS(ネットワーク接続ストレージ)」を使った自前バックアップです。この記事では、iPhoneからNASにデータを安全にバックアップする方法を詳しく解説します。
NASとは?iPhoneユーザーにおすすめする理由
NASとは、家庭やオフィスのネットワークに接続して使うストレージ機器のことです。パソコンだけでなく、スマホやタブレットからもアクセスでき、自分専用のクラウド環境を構築できます。
- 容量が自由に選べる: 数TB(テラバイト)クラスまで拡張可能
- ランニングコストが低い: 一度購入すれば、基本的に月額費用なし
- プライバシー保護: 第三者にデータが渡るリスクを低減
iPhoneからNASにバックアップする方法
では具体的に、iPhoneからNASにバックアップを取る方法を見ていきましょう。
必要なもの
- NAS本体(Synology、QNAPなどがおすすめ)
- Wi-Fi環境
- NASメーカーが提供するアプリ(例:Synologyなら「DS file」)
初期設定の流れ
- NASを自宅ネットワークに接続して初期設定を行う
- iPhoneに専用アプリをインストール
- NASとiPhoneを同じWi-Fiネットワークに接続
- アプリでNASにログインし、バックアップしたいフォルダを選択
写真・動画をNASにバックアップする手順
写真と動画は容量が大きいので、効率よくバックアップするのがポイントです。
自動アップロード設定を活用
多くのNASアプリには「カメラロール自動バックアップ」機能があります。これを有効にすれば、iPhoneで撮影した写真や動画がWi-Fi接続時に自動でNASに保存されるようになります。
手動でまとめて移動する場合
自動化せずに、自分でまとめて移動したいときはアプリ内から対象フォルダを選び、一括アップロードが可能です。
バックアップ対象は写真だけじゃない
実は、iPhoneの「ファイル」アプリとNASを連携させることで、PDF、Wordファイル、メモ書きなども簡単にバックアップできます。
- ファイルアプリで「場所」にNASを追加
- 好きなファイルをNASにドラッグ&ドロップ
バックアップ運用のコツ
NASを活用しているとはいえ、運用の仕方を工夫しないとデータ紛失のリスクが高まります。
ポイント①:定期的な二重バックアップ
NASに保存したデータも、別の外付けHDDなどに定期的にコピーしておくのがおすすめです。
ポイント②:外出先からのアクセス対策
外出中にNASへアクセスする場合は、VPN(仮想プライベートネットワーク)接続を設定しておきましょう。セキュリティリスクを下げるために必須です。
NAS選びの注意点
iPhoneとの相性を考えると、以下の点に注意してNASを選びましょう。
- アプリの使いやすさ: iOS向けの専用アプリがあるか
- 設定の簡単さ: 初心者でもセットアップできるものがベター
- RAID機能: データを二重保存できるRAID1対応モデルだと安心
まとめ:iPhone×NASでデータ管理はもっと自由になる
iPhoneのデータをNASにバックアップすることで、iCloudに頼りきりにならず、自分で自由にデータを管理できるようになります。ランニングコストを抑えつつ、より安全な環境を作りたいなら、NAS導入は間違いなくおすすめです。スマートなiPhoneライフを目指して、ぜひチャレンジしてみてください!