はじめに
MacBookは高性能で人気のあるノートパソコンですが、新品価格が高いため中古での購入を検討するユーザーも多く存在します。ただし、中古MacBookにはコンディションや仕様、保証状況など確認すべき重要なポイントがあります。この記事では、中古MacBookを購入する際に注意すべき項目を事実に基づいて整理し、安全に取引を行うための知識を提供します。
1. 製品のモデルと発売年を確認する
MacBookには複数のモデル(MacBook Air、MacBook Proなど)が存在し、同じ名前でも年式によって性能や仕様が大きく異なります。
- モデル番号(例:A2337)またはシリアル番号を確認する
- Apple公式サイトの「Tech Specs」や「チェックサービス」で発売年を特定
- 購入対象がサポート終了モデル(Obsolete)でないかを確認
Appleは製品を発売から5〜7年でビンテージまたはオブソリートと分類し、修理サポートが終了することがあります。
2. macOSの対応状況を確認する
古いMacBookは最新のmacOSに対応していない場合があります。以下の点をチェックしてください。
- 現在インストールされているmacOSのバージョン
- 対応可能なmacOSの最新バージョン
- セキュリティアップデートの対象かどうか
macOSのサポートが終了している場合、アプリの互換性やセキュリティリスクが高まる可能性があります。
3. バッテリーの状態を確認する
MacBookは内蔵バッテリー式のため、使用年数によって劣化が進みます。以下の手順でバッテリー情報を確認できます。
- 「Option」キーを押しながらメニューバーのAppleマークをクリック
- 「システム情報」>「電源」からバッテリーの充放電回数と状態を確認
一般的に、充放電回数が300〜500回を超えるとバッテリーの劣化が進行している可能性があります。
4. 外観・キーボード・トラックパッドの状態
中古製品では物理的な傷や部品の不具合がないかも重要です。
- 液晶画面にドット抜けやシミがないか
- キーボードの特定キーが反応しない、文字が消えていないか
- トラックパッドのクリック感や反応が正常か
できれば現物を直接確認するか、詳細な写真が掲載されている信頼性の高い販売サイトを選びましょう。
5. Apple IDのサインアウト状況(アクティベーションロック)
購入前に最も重要な確認事項の一つが、前所有者のApple IDが完全に削除されているかどうかです。
- 初期化後も「アクティベーションロック」が有効になっている場合は使用不可
- 「iPhoneを探す」機能がオフになっているかを確認
MacBookを初期化してもApple IDが紐づいていると再設定ができず、完全な所有ができません。必ずサインアウト済みの個体を選んでください。
6. ストレージとメモリの容量
MacBookの一部モデルでは、ストレージやメモリの増設ができない仕様です。購入時点で必要な容量が備わっているかを確認してください。
- ストレージ容量(例:256GB / 512GB)
- メモリ容量(例:8GB / 16GB)
購入後のアップグレードが不可能なモデルも多いため、使用目的に合ったスペックかどうか事前に検討が必要です。
7. 保証・修理歴・正規販売店の確認
中古品でも、AppleCare+の保証が残っている場合があります。また、修理歴や販売経路も確認しておきたいポイントです。
- Appleの「保証状況確認ページ」で保証期間を確認
- 正規販売店または信頼性のある中古業者から購入する
- 修理歴・改造の有無を確認(不明な場合は「公表されていない」と判断)
保証付きの商品であれば、購入後の不具合にも対応しやすくなります。
8. 中古販売サイトの選定ポイント
安全な取引を行うには、販売元の選定も重要です。
- 返品・動作保証が明記されているか
- 製品の写真が複数掲載されているか
- 業者か個人か(個人間取引はトラブルリスクが高い)
Apple認定の整備済製品や大手リユー