はじめに
MacBookのキーボードには、F1からF12までのファンクションキーが搭載されています。これらのキーは、音量調整や画面の明るさ変更などの「特殊機能キー」として使われるのがデフォルトですが、Windowsと同様の「F1〜F12」として使用したいケースもあります。本記事では、MacBookにおけるファンクションキーの基本的な使い方と、設定変更による切り替え方法、Touch Bar搭載モデルでの扱い方について詳しく解説します。
MacBookにおけるファンクションキーの基本動作
MacBookのファンクションキーは、以下のような動作が割り当てられています(モデルにより異なる場合あり):
- F1/F2:画面の明るさ調整
- F3:Mission Control
- F4:Launchpadまたは検索
- F5/F6:キーボードバックライトの調整(対応モデル)
- F7〜F9:再生/停止、巻き戻し、早送り
- F10〜F12:ミュート、音量調整
これらはmacOSにおいて「特殊機能キー」として動作しており、F1〜F12として使用するには追加操作が必要です。
fnキーを使ってF1〜F12を一時的に使う方法
デフォルト設定では、fn(ファンクション)キー
を押しながらファンクションキーを押すことで、F1〜F12として機能させることができます。たとえば、F5を「F5」として使用したい場合は、fn + F5
を押します。
この方法は一時的に機能を切り替えるもので、システム設定を変更することなく使用できます。
ファンクションキーのデフォルト動作を変更する方法
F1〜F12を標準のファンクションキーとして常時使いたい場合は、設定の変更が可能です。
- 「システム設定」(または「システム環境設定」)を開く
- 「キーボード」を選択
- 「F1、F2などのキーを標準のファンクションキーとして使用」にチェックを入れる
この設定により、F1〜F12はデフォルトで通常のファンクションキーとして動作し、特殊機能を使いたい場合はfnキー
を併用する必要があります。
Touch Bar搭載モデルでのファンクションキーの扱い
Touch Bar搭載のMacBook Pro(2016〜2020モデルなど)では、物理的なファンクションキーが存在せず、Touch Bar上に表示される形式となっています。以下の手順でF1〜F12キーを表示可能です:
1. 一時的に表示する
fn
キーを押すことで、Touch Bar上にF1〜F12キーが一時的に表示されます。
2. 常に表示する設定
- 「システム設定」→「キーボード」
- 「Touch Barに表示する項目」で「F1、F2などのキー」を選択
アプリケーションごとにTouch Barの表示内容を切り替える設定も可能です。
アプリケーションごとにファンクションキーをカスタマイズする
macOSでは、アプリごとにファンクションキーの動作をカスタマイズすることも可能です。たとえば、ExcelなどでF2キーを「セル編集」に割り当てるには以下の方法があります:
- 「システム設定」→「キーボード」→「ショートカット」
- 「アプリケーションショートカット」を選択
- 「+」をクリックしてアプリケーションを指定し、該当する機能とキーを設定
このようにして、Fキーの動作を自分の用途に合わせて最適化できます。
ファンクションキーが効かない場合の確認ポイント
ファンクションキーが正しく動作しない場合は、以下を確認してください:
- 「F1、F2などのキーを標準のファンクションキーとして使用」の設定が有効か
- 外部キーボードを使用している場合、その設定に互換性があるか
- アプリケーション側でFキーに独自のショートカットが設定されていないか
必要に応じてmacOSを最新バージョンに更新することで、互換性や不具合が解消されることもあります。
まとめ
MacBookのファンクションキーは、特殊機能とF1〜F12の両方に切り替えて使用できる柔軟な設計となっています。fnキーを併用する方法や設定を変更することで、自分の使い方に合わせて最適な操作環境を整えることが可能です。特にWindowsからの移行ユーザーにとっては、Fキーの挙動に違和感を感じる場面もあるため、この記事で紹介した方法を活用して設定を調整しましょう。