iPadの電源が入らないときの状況とは?
iPadを使おうとしても電源が入らない、画面が真っ暗なまま起動しないというトラブルは、すべてのユーザーに起こり得る問題です。電源ボタンを押しても反応がない場合、単なる充電切れなのか、ハードウェア故障なのか、原因を切り分けて対処することが必要です。
この記事では、iPadの電源が入らないときに考えられる原因と、モデル別の対処方法、Appleサポートを受ける前にできることを事実ベースで解説します。
まず確認すべき基本項目
電源が入らないときは、まず以下の基本的な項目を確認してください。
- バッテリー残量:完全放電していないか(充電器をつないで反応を確認)
- 充電ケーブル・アダプタ:断線や非正規品の使用による充電不良
- 電源ボタンの物理的な故障:クリック感がない、押しても反応しない
- 画面が壊れていて表示されていない:バックライトや液晶の故障
充電器とケーブルを変えて別の電源に接続し、15〜30分ほど待ってから再度電源を入れてみることが基本です。
iPadが完全放電している場合の対処法
バッテリーが完全に放電していると、すぐには電源が入らないことがあります。
- Apple純正またはMFi認証済みのケーブルとアダプタを使用
- 最低でも15分以上充電してから電源ボタンを長押し
- 充電中にバッテリーアイコン(赤)が表示されるか確認
まったく表示がない場合でも、内部では充電が進んでいるケースがあるため、30分程度は待機することが推奨されます。
強制再起動(ハードリセット)を試す
iPadがフリーズして電源が入らないように見えている場合は、強制的に再起動することで復旧することがあります。方法はモデルにより異なります。
Face ID搭載モデル(iPad Proなど)
- 音量を上げるボタンを1回押す
- 音量を下げるボタンを1回押す
- トップボタンをAppleロゴが出るまで長押し(10秒以上)
ホームボタン搭載モデル
- トップボタンとホームボタンを同時に10秒以上長押しし、Appleロゴが表示されるまで保持
この操作により、iPadが応答しない状態から回復する可能性があります。
充電ケーブル・アダプタの確認方法
充電ケーブルやアダプタに問題があると、電源が入らない原因になります。以下を確認しましょう。
- 他のデバイスで充電ケーブルが使えるか試す
- 別のUSB電源アダプタ・コンセントに変更してみる
- ケーブルに断線や焦げ跡がないか目視チェック
非正規品のケーブルは、iPadに電力が供給されないことがあるため、MFi認証済みの製品を使用するのが望ましいです。
リカバリーモードまたはDFUモードの活用
iPadが起動しない場合、パソコンに接続してiTunes(Windows)またはFinder(macOS)からリカバリーモードを利用できます。
リカバリーモードへの入り方(ホームボタンなし)
- iPadの電源を切る
- USBケーブルでPCに接続しながら、トップボタンを押し続ける
- PC上に「リカバリーモードのiPadを検出」と表示される
DFUモード(Device Firmware Update)とは
OSが破損している場合には、DFUモードで完全復元を行う必要があります。これはAppleサポートでの案内に従って実行するのが基本です。一般ユーザーにはやや高度な操作となるため注意が必要です。
Appleサポートを受ける前に確認すべきこと
以下のチェックを行っても電源が入らない場合は、Appleサポートへの問い合わせが推奨されます。修理依頼時には以下の情報があるとスムーズです。
- iPadのモデル名とシリアル番号(背面または外箱に記載)
- 保証期間の確認(設定 → 一般 → 情報 → 保証範囲)
- Appleサポートの「予約修理」または「チャットサポート」を利用
AppleCare+に加入している場合は、通常よりも安価に修理・交換が可能です。
電源が入らないiPadを中古・第三者から購入した場合
電源が入らないiPadを中古で購入した場合、以下のリスクがあります。
- アクティベーションロックの有無:前所有者のApple IDが残っていると使用不可
- 水没や基板損傷:外観では判別が難しい
- 修理履歴の確認不可:非正規修理による動作不良の可能性
こうした場合は返品または購入元への問い合わせが必要です。Apple公式ではサポート対象外となるケースもあります。
まとめ:電源が入らないiPadは順序立てて確認することが重要
iPadの電源が入らない場合、まずは充電環境とケーブルの確認、次に強制再起動、さらにリカバリーモード・DFUモードと段階的に対応していくことが重要です。
それでも復旧しない場合やハードウェアの故障が疑われる場合は、Appleサポートや正規サービスプロバイダへの相談が推奨されます。定期的なバックアップと正規品の使用が、こうしたトラブルのリスクを下げる最善策です。
 
  
  
  
  




