はじめに:Galaxyスマートフォンはモバイルルーターになるのか?
外出先でノートパソコンやタブレットなどをインターネットに接続する際、モバイルルーターがなくても、Galaxyスマートフォンを使ってインターネット共有(テザリング)することが可能です。Galaxyシリーズには、モバイルデータ通信を他の機器に共有できるテザリング機能が標準搭載されており、これによりスマホをモバイルルーター代わりに利用できます。本記事では、Galaxyスマホでのテザリングの設定方法や通信方式の違い、注意点などを詳しく解説します。
テザリングとは?Galaxyスマホの対応状況
テザリングとは、スマートフォンのモバイルデータ通信を他の端末(PCやタブレットなど)と共有し、インターネットに接続できるようにする機能です。Galaxyシリーズでは、次の3つのテザリング方式に対応しています。
- Wi-Fiテザリング:スマホがWi-Fiアクセスポイントとして動作
- Bluetoothテザリング:Bluetoothで端末と接続して通信共有
- USBテザリング:USBケーブルでPCと接続してインターネット共有
これらの機能は多くのGalaxyスマホ(Android 9以降)に標準搭載されていますが、キャリアや機種によって制限されている場合もあります。
GalaxyスマホでWi-Fiテザリングを設定する手順
最も一般的な方法がWi-Fiテザリングです。以下の手順で設定可能です。
- 「設定」アプリを開く
- 「接続」>「モバイルホットスポットとテザリング」を選択
- 「モバイルホットスポット」をタップし、スイッチをオン
- ネットワーク名(SSID)とパスワードを確認または設定
- 接続したい端末でWi-FiをONにし、該当するネットワークを選択して接続
モバイルホットスポットを有効にすると、Galaxyスマホは最大10台前後の端末と同時接続できます(機種により異なる)。
Bluetoothテザリングの使い方
Bluetooth接続によるテザリングは、通信速度がやや低めですが、消費電力を抑えたい場合や一時的な通信には有効です。
- 「設定」>「接続」>「モバイルホットスポットとテザリング」>「Bluetoothテザリング」をON
- PCやタブレットとGalaxyをBluetoothペアリング
- PC側でネットワーク接続の共有設定を行う
USBテザリングの方法
PCとの通信が最も安定し、バッテリー消費を抑えられるのがUSBテザリングです。
- GalaxyとPCをUSBケーブルで接続
- Galaxy側で「設定」>「接続」>「モバイルホットスポットとテザリング」>「USBテザリング」をON
- PCが自動的にネットワーク接続を検出してインターネット接続可能になる
USBテザリングはWindowsやmacOSに対応していますが、古いOSではドライバの手動インストールが必要な場合もあります。
テザリング利用時の通信量とバッテリー消費に注意
Galaxyスマホをモバイルルーターとして使う際は、以下の点に注意が必要です。
- 通信容量:大容量通信(動画視聴、アップデートなど)により高速通信上限に達する可能性がある
- バッテリーの消耗:特にWi-Fiテザリングはバッテリー消費が激しいため、モバイルバッテリーの併用が推奨される
- 発熱:連続使用により端末が発熱することがある
- 契約プランの制限:一部の通信事業者ではテザリングに別料金や制限が設けられている
Galaxyスマホをモバイルルーターとして使うメリット
- 専用機器が不要:スマホ1台で済むため荷物が減る
- 即時性:設定が簡単で即座にインターネット共有が可能
- 通信の管理がしやすい:データ使用量や接続機器の管理が端末で完結
- 場所を選ばない:モバイル回線が届く場所であればどこでも利用できる
まとめ
Galaxyスマートフォンには、テザリング機能が標準搭載されており、Wi-Fi・Bluetooth・USBといった複数の接続方式で他端末にインターネットを共有できます。これにより、Galaxyスマホはモバイルルーターとしての役割も果たすことができ、外出先でのネット接続を簡便かつ柔軟に実現します。ただし、通信容量やバッテリー消費、契約プランの制限などには注意が必要です。利用シーンやデバイス環境に応じて最適なテザリング方法を選び、Galaxyの機能を最大限に活用しましょう。

