Apple Pencilの電池残量は通常どこに表示される?
Apple Pencilは、バッテリー内蔵型のスタイラスペンであり、iPadと連携して利用されます。通常はiPadの「バッテリー」ウィジェットや、接続時のポップアップなどで電池残量を確認できます。
しかし、「電池残量が表示されない」「ウィジェットに出てこない」といったトラブルが発生することもあり、ユーザーにとっては不便な状況です。本記事では、Apple Pencilの電池残量が表示されない原因と対処法を世代別に解説します。
前提:モデル別の対応状況
- 第1世代:ウィジェットで電池残量表示可能
- 第2世代:マグネット装着時のポップアップとウィジェットで確認可能
- USB-Cモデル:電池残量表示は非対応(Apple公式が明記)
したがって、USB-Cモデルを除く第1・第2世代で電池残量が表示されない場合は、設定や接続不良が原因である可能性が高くなります。
第1世代・第2世代で電池残量が表示されない主な原因と対処法
原因1:ペアリングされていない
Apple Pencilの残量は、iPadとBluetoothでペアリングされている状態でなければ表示されません。
対処法
- iPadの「設定」→「Bluetooth」を開く
- 「Apple Pencil」が「接続済み」になっているか確認
- 表示されない場合はApple Pencilを再接続(第1世代はLightning端子に挿す、第2世代はiPad側面に装着)
原因2:「バッテリー」ウィジェットが未追加
iPadの「バッテリー」ウィジェットを設定していないと、Apple Pencilの残量はホーム画面に表示されません。
対処法
- ホーム画面を右にスワイプしてウィジェット画面を表示
- 画面下部の「編集」をタップ
- 「バッテリー」ウィジェットを追加
原因3:バッテリーが完全に放電している
Apple Pencilのバッテリーが0%になり、過放電状態になっていると、接続や表示ができないことがあります。
対処法
- 第1世代:Lightning端子に挿して30分以上充電
- 第2世代:iPad側面にマグネット装着して30分以上放置
充電中に反応が戻れば、再び電池残量が表示されます。
原因4:iPadOSのバグまたはバージョンの不整合
iPadのソフトウェアが古かったり、バグを含んだバージョンを使っている場合、表示系統に不具合が生じることがあります。
対処法
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」を開く
- 最新のiPadOSにアップデート
- アップデート後にiPadを再起動し、再度確認
原因5:ペアリングが一時的に解除されている
一部のiPadではスリープや再起動後にApple Pencilのペアリングが解除されることがあります。
対処法
- 第1世代:再度iPadに挿してペアリング
- 第2世代:再度装着して認識を待つ
USB-Cモデルで電池残量が表示されない理由
Appleが2023年に発売したUSB-CモデルのApple Pencilは、従来のBluetooth接続型ではなく、ペアリング不要で使用できます。そのため、iPadとの連携による電池残量表示機能は備わっていません。
Apple公式サイトでも、USB-Cモデルではバッテリー残量の確認機能が存在しないことが記載されており、現時点(2025年6月)でもこの仕様に変更はありません。
表示されないときにやってはいけない対処
- 非正規アプリでの確認:Apple Pencilのバッテリー情報は公式API経由でしか取得できないため、サードパーティ製アプリでは誤表示や未対応のリスクがある
- OS再インストール:電池残量表示のためにiPadを初期化するのは過剰な対応であり、他の方法で解決を試すべき
- 強引な再接続操作:Apple Pencilの物理的な端子を何度も抜き差しする行為は故障の原因になり得る
まとめ:Apple Pencilの電池残量が表示されない原因をモデル別に確認しよう
Apple Pencilの電池残量が表示されない場合、まずは使用しているモデル(第1世代・第2世代・USB-C)を確認し、それに応じた対処を行うことが重要です。第1・第2世代では、ペアリング状態やウィジェット設定が主な原因となることが多く、再接続やOSの更新で解決することがほとんどです。
一方、USB-Cモデルでは残量表示に対応しておらず、これは仕様上の制限であるため、表示されないことが正常です。モデルごとの仕様を理解し、正しい手順でApple Pencilを使用することで、快適な手書き体験が得られます。
