AirPodsで電話中に相手に声が届かないときの状況とは
AirPodsを使って通話中、こちらの声が相手に聞こえないというトラブルは比較的よく報告されています。この現象はiPhoneやAndroid、Macなど複数の環境で起こりうるもので、主にマイクの不具合やBluetooth接続の問題が原因です。
本記事では、AirPodsで電話の声が相手に届かないときの代表的な原因と対処方法を、事実に基づいて解説します。
AirPodsのマイクが機能していない可能性
AirPodsには左右にそれぞれマイクが内蔵されており、通話時は自動または設定された側のマイクが音声入力を担当します。マイクが正しく動作していない場合、相手には声が全く届かないか、極めて小さく聞こえることがあります。
マイク設定を確認する方法(iPhone)
- AirPodsをiPhoneに接続する
- 「設定」→「Bluetooth」→ 接続中のAirPods横の「i」ボタンをタップ
- 「マイク」を選択
- 「自動」「常に左のAirPod」「常に右のAirPod」から選択し、切り替えてみる
左右どちらかのマイクが故障している場合、反対側に切り替えることで通話が可能になる場合があります。
Bluetooth接続の不具合
AirPodsと端末のBluetooth接続に問題があると、マイクやスピーカーの音声が正常に送受信されなくなります。以下の手順で接続のリセットを試すことが有効です。
接続リセット手順
- AirPodsをケースに戻し、蓋を閉じて30秒待つ
- 蓋を開けたまま、iPhoneのBluetooth設定でAirPodsの「このデバイスの登録を解除」
- AirPods背面のボタンを15秒長押しし、白点滅状態でペアリングモードへ
- iPhoneのBluetooth設定から再接続
iOSやアプリの一時的な不具合
iOSの一時的な不具合により、AirPodsのマイクが正しく認識されないことがあります。また、LINEやSkypeなどサードパーティ通話アプリとの相性も影響する場合があります。
対処方法
- iPhoneの再起動
- iOSを最新バージョンにアップデート
- サードパーティアプリを一度終了・再起動
- 可能であれば、標準の「電話」アプリで通話テスト
AirPods本体やマイクの汚れ・破損
AirPodsのマイク穴に汚れや皮脂が詰まっている場合、音声が遮断される可能性があります。清掃する際は以下の手順を守ってください。
清掃手順
- 柔らかい乾いた布(糸くずが出ないもの)を使用
- マイク部分(軸の下側)に詰まったゴミを木製つまようじや綿棒で慎重に除去
- 液体は使用せず、アルコールシートも避ける
内部に水や異物が入ると保証対象外となることがあります。
マイク切り替え操作を無効化しているケース
通話アプリ使用時にAirPodsがマイク入力として認識されていないと、スマートフォンの内蔵マイクが使用されてしまい、耳から遠いことで相手に声が届きにくくなります。
マイク選択方法(通話中)
- 通話中に画面を表示し、「音声出力」ボタンをタップ
- 「AirPods」または「Bluetoothヘッドセット」が選択されているか確認
AirPodsのファームウェアが古い場合
ファームウェアが最新でないと、マイク性能やBluetooth接続の安定性に影響が出ることがあります。
確認方法
- AirPodsを接続し、「設定」→「Bluetooth」→「i」ボタンをタップ
- 下部にある「バージョン」で確認
ファームウェアは手動更新できませんが、AirPodsを充電ケースに入れ、iPhoneと近づけておくことで自動更新されます。
AirPodsが物理的に故障している場合
上記の方法で改善しない場合、AirPods本体のマイクが故障している可能性があります。Appleのサポートにて診断・交換が可能です。
修理・交換について
- Appleサポート経由でオンライン・店舗修理申込み
- AppleCare+加入者は保証適用対象
- 未加入でも有償交換が可能(片耳のみ交換可)
まとめ
AirPodsで通話中に相手に声が聞こえない問題は、マイクの設定・汚れ・Bluetooth接続不良・iOSの不具合など、複数の原因が考えられます。まずは設定と接続の確認から行い、それでも解消しない場合はファームウェア更新やハードウェアの診断を検討しましょう。
日常的に通話を行うユーザーは、定期的なマイク清掃とソフトウェアアップデートの確認が推奨されます。正しく使えば、AirPodsは高品質な通話デバイスとして十分に活用できます。
