AirPodsから聞こえる「ポンポン音」とは
AirPods使用中に「ポンポン」「パチッ」といった不規則な破裂音が聞こえる現象は、一部のユーザーから報告されており、公式にも確認された事例も存在します。このような異音は、AirPods ProやAirPods Maxを含むすべてのモデルで発生する可能性があるとされています。
この現象は、単なる使用中のノイズとは異なり、継続的に耳障りな音がする、もしくは使用中に突発的に現れるという特徴があります。
主な原因1：ノイズキャンセリング機能の誤動作
AirPods ProおよびAirPods Maxでは、アクティブノイズキャンセリング（ANC）機能が搭載されています。この機能が外部音を打ち消すために発生させる逆位相信号が、特定の状況下で「ポンポン」という音として耳に届くことがあります。
- ノイズキャンセリングのON/OFF切替時に生じやすい
- 風の強い場所、急激な気圧変化、密閉空間で発生しやすい
- 不安定な装着状態（イヤーチップが耳にフィットしていないなど）も影響
これらの症状が頻発する場合は、ノイズコントロール設定を「オフ」または「外部音取り込み」に一時的に変更して改善するか確認してください。
主な原因2：圧力変化と外気の流入による物理的な影響
AirPodsは密閉型イヤホンであり、装着中の耳内の気圧変化に敏感に反応します。急激な動き、気温差、湿気、風などがイヤホン内部の空気圧に干渉し、「ポンポン」といった破裂音のような異音が発生することがあります。
特に以下の状況では発生頻度が高まります。
- 通勤中の電車内でドアの開閉がある場面
- 冷房の風が耳元に直接当たっているとき
- 屋外で強風が吹いている場合
この場合、イヤーチップのサイズを変更したり、密閉度を下げる（外音取り込みモードにする）ことで改善が期待できます。
主な原因3：Bluetooth接続の断続的な不具合
AirPodsの「ポンポン音」は、実際にはBluetooth接続の途切れや切替によって生じるシステム音である可能性もあります。以下のような状況で発生することが確認されています。
- 他のBluetoothデバイスとの干渉
- ペアリングが不完全な状態
- 古いiOSやファームウェアのまま使用している場合
対処法としては、以下が推奨されます。
- AirPodsの接続を一度解除→再接続
- iOSやiPadOSを最新バージョンにアップデート
- Bluetooth設定のリセット
主な原因4：ハードウェアの故障
すべての対処法を試しても「ポンポン」という音が断続的に出る場合、AirPods本体の不具合やスピーカー部の故障が考えられます。
特に以下のような状態であればAppleサポートの利用を検討してください。
- 片耳からのみ異音が聞こえる
- 充電ケースに入れてもリセットしても変化がない
- 購入から1年未満（初期不良の可能性）
AppleCare+に加入している場合は、保証期間内の交換が可能です。加入していない場合も、有償での修理・交換が提供されています。
対処の手順まとめ
- ノイズキャンセリング設定を変更して様子を見る
- イヤーチップのサイズを変更し密閉度を調整
- iPhone/iPadのOSとAirPodsファームウェアを最新にする
- Bluetooth接続を一度解除して再接続
- Appleサポートで診断を依頼する
まとめ
AirPodsから「ポンポン」という変な音がする場合、その原因はノイズキャンセリング機能の仕様、Bluetooth接続の不安定さ、装着状態による圧力変化、または本体の故障と多岐にわたります。
まずは設定の見直しやソフトウェア更新、物理的な装着調整を試し、それでも改善が見られない場合はAppleの公式サポートへ相談することが最善です。正しい手順で原因を切り分けることで、再発を防ぎ快適な使用を取り戻すことができます。
