AirPodsの右耳だけ聞こえない現象とは?
AirPodsを使用中に「右耳だけ音が出ない」「片耳しか聞こえない」といったトラブルは多くのユーザーが経験しています。この現象はAirPods(第1〜第3世代)、AirPods Pro、AirPods Maxに共通して発生する可能性があり、原因は複数に分かれます。主な原因は設定、接触不良、バッテリー残量の偏り、または本体の不具合などです。
1. バッテリー残量の確認
左右のAirPodsは独立してバッテリー管理されており、どちらか一方だけがバッテリー切れになっている場合、音が出なくなることがあります。以下の手順でバッテリー状況を確認できます。
- AirPodsをケースに収納し、蓋を開けてiPhoneの近くに置く
- 画面に表示されるポップアップで左右それぞれのバッテリー残量を確認
もし右側だけバッテリーが0%の場合は、充電不良の可能性があるため、ケースの端子清掃や充電ケースの不具合も確認する必要があります。
2. 音量バランスの設定を確認する
iPhoneやiPadの設定により、左右の音量バランスが偏っていると、右耳の音が小さくなったり、まったく聞こえなくなる場合があります。
- 設定アプリを開く
- 「アクセシビリティ」→「オーディオ/ビジュアル」を選択
- 「バランス」スライダーを中央に調整
この設定が片方に偏っていると、正常でも「片耳が聞こえない」と誤認されることがあります。
3. Bluetooth接続を再確認
Bluetooth接続の一時的な不具合によって、片方のAirPodsだけ認識されないケースも報告されています。以下の手順で再接続を試みることで改善する場合があります。
- 設定アプリ → Bluetooth → AirPodsの「i」ボタンをタップ
- 「このデバイスの登録を解除」を選択
- AirPodsをケースに戻して蓋を閉じ、30秒後に再接続
4. 汚れや耳垢による物理的な遮音
AirPodsのスピーカー部分に汚れや耳垢が付着していると、音が極端に小さくなったり、完全に聞こえなくなることがあります。特に右耳だけ頻繁に使っている場合は汚れの蓄積も偏る傾向があります。
清掃時は以下の点に注意してください:
- 乾いた綿棒や柔らかいブラシを使う
- 液体は使用しない(故障の原因になるため)
- スピーカー部分を傷つけないように慎重に行う
5. ファームウェアの更新を確認
AirPodsには自動で適用されるファームウェアが存在し、特定のバージョンで不具合が起きることがあります。ファームウェアのバージョンは以下の手順で確認可能です。
- 設定アプリ → 一般 → 情報 → 接続中のAirPodsを選択
- 「ファームウェアバージョン」を確認
手動でアップデートはできませんが、AirPodsをケースに戻し、iPhoneと近づけた状態で充電することで自動更新されることがあります。
6. iOSの不具合やシステムエラー
iOSのバージョンやシステムエラーが原因でBluetooth接続やオーディオ出力に問題が生じる場合があります。このような場合、以下を試すことが推奨されています。
- iPhoneの再起動
- iOSの最新バージョンへのアップデート
- ネットワーク設定のリセット(注意:Wi-Fiパスワードが消える)
7. 故障の可能性とサポートの活用
すべての対処法を試しても右耳だけ聞こえない場合、本体のハードウェア故障が考えられます。Appleの「サポート」アプリまたは公式サイトを通じて診断を受けることが可能です。また、Apple Storeや正規サービスプロバイダでも確認・修理・交換の対応を行っています。
保証期間内(購入から1年以内、またはAppleCare+加入中)であれば無償交換の対象になる場合があります。
まとめ
AirPodsの右耳が聞こえない場合、バッテリー、設定、汚れ、接続不良など、複数の要因が考えられます。順を追って確認と対処を行うことで、多くのケースは自力で解決可能です。それでも改善しない場合は、早めにAppleのサポートを受けることが推奨されます。

