AirPods Pro(第2世代)の基本情報
AirPods Pro(第2世代)は、Appleが2022年と2023年に順次発売したワイヤレスイヤホンで、初代AirPods Proから進化した高機能モデルです。2022年にLightningポート搭載版、2023年にはUSB-Cポート搭載版がリリースされました。どちらも「第2世代」に分類されますが、細かな違いが存在します。
AirPods Pro(第1世代)との主な違い
第1世代と第2世代のAirPods Proの主な違いは以下の通りです。
| 項目 | 第1世代 | 第2世代 |
|---|---|---|
| 発売年 | 2019年 | 2022年(Lightning) 2023年(USB-C) |
| 搭載チップ | H1チップ | H2チップ |
| ノイズキャンセリング性能 | 標準 | 最大2倍に強化(Apple公表値) |
| バッテリー持続時間 | 約4.5時間 | 約6時間 |
| ケース機能 | MagSafe非対応(一部対応版あり) | MagSafe・探す・スピーカー・ストラップループ対応 |
| パーソナライズ空間オーディオ | 非対応 | 対応(TrueDepthカメラ使用) |
これらの点から、第2世代は音質・機能・バッテリー・ケース性能のすべてにおいて大きな改善がなされていることがわかります。
LightningモデルとUSB-Cモデルの違い
第2世代の中には、「Lightningポート版」と「USB-Cポート版」が存在します。どちらもH2チップ搭載で基本性能は同一ですが、以下の点に違いがあります。
- 充電ポートの種類: LightningまたはUSB-C
- 防塵性能: USB-CモデルはIP54(本体・ケースともに)に対応
- ロスレスオーディオ対応: USB-Cモデルのみ、Apple Vision Pro使用時にロスレスオーディオ再生が可能
iPhone 15以降でUSB-Cが標準搭載されていることもあり、今後はUSB-Cモデルの需要が高まると見られます。
デザインや装着感に違いはあるか
AirPods Proの第1世代と第2世代、USB-C/Lightningモデルともに、本体の形状や重量、装着感に大きな差はありません。外観上はほぼ同一で、違いを識別するには型番や充電端子の確認が必要です。
本体のモデル番号は以下の通りです。
- 第1世代:A2083(左耳)/A2084(右耳)
- 第2世代:A2931(左耳)/A2932(右耳)
- ケース(Lightning):A2700
- ケース(USB-C):A3047
AirPods Pro(第2世代)の強化ポイント
Appleは第2世代で以下のような機能強化を実施しています。
- アクティブノイズキャンセリング性能の向上: H2チップによる精密処理で効果を最大化
- 適応型環境音除去: 周囲の大きな音だけを自動で抑制
- 会話感知機能: 話しかけられた声を検知して音量を自動調整
- タッチ操作による音量調整: ステム部分の上下スワイプで音量変更が可能
- 探す機能の強化: ケース単体で音を鳴らせるスピーカー搭載
これらのアップグレードにより、通勤・通学・リモート会議など幅広い場面で使いやすくなっています。
購入時の選び方と注意点
AirPods Pro(第2世代)を選ぶ際は、自分の使用環境に合ったモデルを選ぶことが重要です。
- USB-Cポート搭載のiPhoneやMacを使用している場合は、USB-Cモデルがおすすめ
- Lightningケーブルの資産が多い場合は、Lightningモデルでも支障はなし
- 中古で購入する際はモデル番号とバッテリー状態、iCloudとの紐付け状況を確認
中古品や非正規品の中には、AirPods Proを模倣した偽物も存在するため、正規販売店または信頼できる中古業者からの購入が推奨されます。
まとめ:AirPods Pro 2は細かな進化を遂げたフラッグシップモデル
AirPods Pro(第2世代)は、H2チップの搭載による音質・ノイズキャンセリング性能の向上や、新たな操作性、空間オーディオの強化など、初代から大幅な進化を遂げています。また、USB-Cモデルの登場により、今後のApple製品との互換性も高まりました。
デザインはそのままに、内部構造や機能面が進化した第2世代は、初代からの買い替えや新規購入を検討しているユーザーにとって、有力な選択肢の一つといえます。

