はじめに
Apple Watchには、日々の運動をサポートする「ワークアウト」機能が標準搭載されています。ウォーキングやランニング、筋トレ、サイクリングなど多彩なアクティビティに対応しており、健康管理やパフォーマンス向上に役立ちます。本記事では、Apple Watchのワークアウト機能の使い方、設定方法、記録の確認手順、注意点を事実に基づいて詳しく解説します。
ワークアウト機能とは?
Apple Watchのワークアウト機能は、運動中のデータをリアルタイムで記録・表示するアプリです。対象アクティビティには次のようなものが含まれます。
- 屋外・屋内ウォーキング
- 屋外・屋内ランニング
- サイクリング
- スイミング
- ヨガ
- 筋力トレーニング
- HIIT(高強度インターバルトレーニング)
- その他(フリートレーニングなど)
アクティビティごとに測定項目やアルゴリズムが最適化されており、活動内容に応じた記録が可能です。
ワークアウトの開始方法
Apple Watchからの操作
- Apple Watchのホーム画面で「ワークアウト」アプリを起動
- 目的のアクティビティを選択(上下スワイプでスクロール)
- 「…」ボタンから目標(時間、距離、カロリー)を設定可能
- 開始ボタンをタップすると3秒のカウントダウン後に記録が開始
iPhoneからの操作
直接ワークアウトを開始することはできませんが、記録されたデータはiPhoneの「フィットネス」アプリで確認・分析できます。
記録される主なデータ
ワークアウトでは次のような情報が記録されます。アクティビティの種類によって記録項目は異なります。
- 運動時間(総時間・アクティブ時間)
- 消費カロリー(アクティブ/合計)
- 心拍数(平均・最大・回復)
- 走行距離・歩数・ペース(ランニング・ウォーキング時)
- 速度・標高差(サイクリング・ハイキング時)
- ラップタイム・スプリット(周回運動時)
終了・保存の方法
- Apple Watch画面下部の「終了」をスワイプ
- 「ワークアウトを終了」を選択
- 結果を保存すると、自動的にiPhoneと同期される
誤って終了した場合でも、保存されたデータはiPhoneの「フィットネス」アプリで確認できます。
ワークアウトに便利な設定と機能
自動検出機能
Apple Watch Series 4以降では、ワークアウトの開始・終了を自動検出する機能が搭載されています。歩行やランニング、エリプティカルなど一部のアクティビティに対応しています。
省電力モード
長時間のワークアウトでは、心拍数の測定を停止してバッテリーを節約する「省電力モード」が有効です。「設定」→「ワークアウト」→「省電力モード」からオンにできます。
カスタムワークアウト
watchOS 9以降では、インターバルやラップのカスタマイズが可能です。たとえば「5分ラン→1分休憩」の繰り返しなど、詳細なトレーニングメニューを設定できます。
フィットネスアプリでのデータ確認
ワークアウト終了後、iPhoneの「フィットネス」アプリで記録を確認できます。
- 日ごとのアクティビティの進捗
- 各ワークアウトの詳細(ルート・心拍数・ペースなど)
- 週間・月間の傾向
また、Apple Watchの心拍センサーにより、VO2max(最大酸素摂取量)の推定も記録され、ランニング能力の向上などを定量的に把握できます。
ワークアウト記録の管理と削除
ワークアウトの記録を削除したい場合は、iPhoneの「ヘルスケア」または「フィットネス」アプリから可能です。
- iPhoneの「ヘルスケア」アプリを開く
- 「ブラウズ」→「アクティビティ」→「ワークアウト」を選択
- 該当の記録を選択し、「データを削除」をタップ
注意点
- Apple Watchをしっかりと手首に装着しないと心拍数などのデータ精度が低下する
- 屋外でのワークアウト記録(GPS)にはApple WatchのGPSモデルが必要(Series 2以降)
- サードパーティ製アプリとの同時使用時は記録が重複する可能性がある
- バッテリー残量が少ないと途中で記録が終了する可能性がある
まとめ
Apple Watchのワークアウト機能は、幅広いアクティビティに対応し、正確な記録と可視化を実現する強力なツールです。記録された情報はiPhoneと連携することで、日々の運動成果の分析や健康管理に役立ちます。カスタム設定や自動検出機能を活用することで、自分に合ったトレーニングを効率的に継続することが可能です。ワークアウトを日常に取り入れたい方にとって、Apple Watchは非常に実用性の高いデバイスです。
