Apple Watch SE 第1世代の概要
Apple Watch SE 第1世代は、2020年9月にAppleから発表されたスマートウォッチです。Apple Watch Seriesの中でも、価格と機能のバランスに優れたモデルとして登場し、多くのユーザーに支持されました。
このモデルは、Series 6と同じ形状を持ちながら、常時表示ディスプレイや血中酸素濃度センサーなどの高度な機能を省くことでコストを抑えています。そのため、初めてApple Watchを使う人や、基本機能だけで十分と考えるユーザーにとっては魅力的な選択肢となっています。
Apple Watch SE 第1世代の主な仕様
- 発売日:2020年9月18日
- ケースサイズ:40mm / 44mm
- チップ:S5 SiP(Series 5と同等のプロセッサ)
- ディスプレイ:Retinaディスプレイ(常時表示なし)
- センサー:加速度計、ジャイロスコープ、光学式心拍センサー、落下検出、緊急SOS
- 耐水性能:50メートルの耐水性能(ISO規格22810:2010)
- OS:発売当初はwatchOS 7、最新ではwatchOS 10まで対応
これらのスペックからも分かるように、Apple Watch SE 第1世代は日常的な健康管理や通知機能を中心に使いたいユーザーにとって十分な性能を備えています。
第1世代と第2世代の違い
2022年9月にApple Watch SE 第2世代が登場しましたが、両者にはいくつかの明確な違いがあります。
プロセッサ性能
第2世代ではS8チップが搭載され、処理速度や効率が向上しています。一方、第1世代はS5チップであり、現在の基準ではやや旧式ですが、日常使用には十分な性能です。
背面素材の違い
第1世代は複合素材を使用していましたが、第2世代では再設計され、背面がカラーに合わせたナイロン複合素材に変更されています。
衝突事故検出機能
第2世代には新たに「衝突事故検出」が搭載され、自動車事故の際に緊急通報を行うことができますが、第1世代にはこの機能は搭載されていません。
第1世代を選ぶメリット
Apple Watch SE 第1世代をあえて選ぶ理由は、主に以下の3点に集約されます。
価格の安さ
すでに型落ちモデルとなっているため、新品・中古ともに価格が抑えられています。特に中古市場では1万円台で購入できる場合もあり、コスト重視のユーザーにとっては大きなメリットです。
watchOSのアップデート対応
第1世代はwatchOS 10にも対応しており、最新のApple Watch向けソフトウェア機能の多くを利用可能です。これはAppleの長期的なサポート体制によるもので、OS面でも一定の安心感があります。
基本機能が充実している
心拍数測定や通知機能、ワークアウト記録、Apple Payなど、日常的な使用に必要な機能はほとんど網羅されています。運動・健康・生活のサポートには十分対応できます。
第1世代の注意点
ただし、第1世代を選ぶ際には以下の点に注意が必要です。
- 常時表示ディスプレイが非搭載
- 血中酸素濃度測定、皮膚温センサーなどの新機能が非対応
- 今後のOSアップデート対象から外れる可能性がある
最新技術に強くこだわる場合や、長期間の使用を前提にするなら、第2世代またはSeries 9などの現行モデルを選んだ方が安心です。
Apple Watch SE 第1世代はどんな人に向いているか
Apple Watch SE 第1世代は、以下のような人に向いています。
- 初めてApple Watchを使ってみたい人
- スマートウォッチを最低限の機能で使いたい人
- できるだけ価格を抑えたい人
- 中古や型落ちモデルでも気にしない人
特に学生や高齢者など、価格に敏感な層にとっては導入モデルとして適しています。
まとめ:Apple Watch SE 第1世代は今でも選択肢になりうる
Apple Watch SE 第1世代は発売から時間が経過したものの、今でも十分に使える性能と機能を備えています。最新モデルと比べると一部機能に制限がありますが、基本的な用途には問題ありません。
価格と機能のバランスを重視するユーザーや、初めてApple Watchを試したいと考える人にとって、第1世代は依然として有力な選択肢です。


