iPadにおけるホームボタンとは？
iPadの「ホームボタン」は、物理的なボタンとして画面下部に配置されている基本的な操作ボタンです。アプリの終了やホーム画面への移動、スクリーンショットの撮影、Touch ID（指紋認証）など複数の機能を兼ね備えています。
iPadシリーズの中でも、ホームボタンが搭載されているモデルと非搭載モデルが存在し、ユーザーインターフェースの操作性にも違いがあります。
ホームボタンが搭載されているiPadのモデル一覧
Appleは近年、Face IDやジェスチャー操作に移行するiPadモデルを増やしていますが、以下のモデルでは物理的なホームボタンが搭載されています（2025年6月時点）。
- iPad（第1世代〜第9世代）
- iPad（第10世代）※デザイン刷新によりホームボタンは非搭載
- iPad Air（第1世代〜第3世代）
- iPad mini（第1世代〜第5世代）
- iPad Pro（2015〜2017年の9.7、10.5、12.9インチ）
※第10世代iPadは電源ボタン内にTouch IDが搭載され、ホームボタンは廃止されています。
ホームボタンの主な機能
ホームボタンは以下のような複数の機能を持ちます。
- 1回押す：ホーム画面に戻る
- 2回押す：Appスイッチャー（起動中アプリの切り替え）
- 長押し：Siriの起動（設定によって変更可能）
- スクリーンショット撮影：電源ボタン＋ホームボタンの同時押し
- Touch IDによるロック解除・認証：対応機種のみ
ホームボタン非搭載モデルとの操作の違い
ホームボタンが廃止されたモデルでは、操作がジェスチャーに統一されています。例えば以下の操作が該当します。
- 画面下端から上にスワイプ：ホームに戻る
- 画面下から上にスワイプして止める：Appスイッチャー
- 右上から下にスワイプ：コントロールセンター
これにより、物理ボタンの経年劣化問題を回避できる一方、初めてiPadを使うユーザーにとっては操作の慣れが必要です。
ホームボタンが反応しないときの対処法
ホームボタンの反応が悪い、または全く効かない場合には、以下の方法で対処可能です。
ソフトウェア的な原因の場合
- iOS/iPadOSを最新版にアップデートする
- iPadを再起動する
- 設定から「AssistiveTouch」をオンにすることで代替操作が可能
ハードウェア的な原因の場合
ホームボタンの物理的故障が原因である場合、ユーザー自身での修理は推奨されておらず、Apple公式のサポートまたは正規サービスプロバイダでの修理対応が必要です。保証期間内であれば無償対応になるケースもあります。
AssistiveTouchを使ったホームボタンの代用
ホームボタンの代わりに画面上に仮想ボタンを表示する「AssistiveTouch」機能があります。設定手順は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開く
- 「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」を選択
- AssistiveTouchをオンにする
これにより、画面上に表示されるボタンからホームボタン機能を実行できます。
ホームボタン搭載モデルのメリットと今後の動向
ホームボタン搭載モデルには以下のような利点があります。
- 操作が直感的で初心者にも扱いやすい
- Touch IDによる素早いロック解除が可能
- ハードウェアボタンによる明確なフィードバック
ただし、Appleは近年のiPadシリーズでジェスチャー操作とFace IDまたは上部ボタンにTouch IDを統合した設計に移行しており、将来的にホームボタン搭載モデルは段階的に廃止される可能性が高いと見られています。
まとめ：ホームボタンの理解で操作効率を向上
iPadのホームボタンは、直感的な操作性を支える重要なインターフェースです。モデルごとの違いや基本操作、トラブル時の対処法を理解することで、より快適にiPadを使用できます。現在もホームボタン搭載モデルを使用しているユーザーは、AssistiveTouchなどの機能を活用し、トラブル時にも柔軟に対応できる体制を整えるとよいでしょう。
