Pixelスマートフォンの「持ち上げて起動」とは
Google Pixelシリーズのスマートフォンには、「持ち上げると画面がつく」機能が搭載されています。正式名称は「持ち上げてチェック(Lift to check phone)」で、端末を手に持ち上げた際に自動的にロック画面を表示する機能です。
この機能は、通知の確認や時刻のチェックを素早く行うことができる利便性を提供し、特に顔認証を使用しているユーザーにとって、スムーズなロック解除をサポートします。
対応機種とOSバージョン
「持ち上げてチェック」は、Pixel 2以降の多くの機種に搭載されており、Android 10以降のバージョンで正式にサポートされています。Pixel 3、Pixel 4、Pixel 6、Pixel 7、Pixel 8シリーズなど、ほぼすべての現行モデルで利用可能です。
ただし、一部のモデルでは設定項目が異なる場合や、初期設定で無効になっていることがあるため、手動で機能を有効にする必要があります。
設定方法
Pixelスマートフォンで「持ち上げてチェック」機能を有効にする手順は以下の通りです:
- 「設定」アプリを開く
- 「ディスプレイ」を選択
- 「ロック画面」をタップ
- 「持ち上げてチェック」のスイッチをオンにする
この設定により、端末を手に取って持ち上げる動作に反応して、画面が自動的に点灯するようになります。
機能の仕組みと動作条件
この機能は、端末内蔵の加速度センサーやジャイロセンサーを活用し、ユーザーがスマートフォンを手に取った動作を検出することで作動します。以下のような条件が整った場合に作動します:
- スマートフォンがスリープ状態である
- 手に持ち上げられた動作が一定の角度や速度で認識される
- ポケットやカバンの中では作動しない(誤動作防止)
これにより、不要なタイミングでの画面点灯を抑制し、バッテリー消費を最小限に留める工夫がされています。
「タップでチェック」との違い
Pixelスマートフォンには、「持ち上げてチェック」のほかに「タップでチェック(Tap to check phone)」という機能も存在します。これは、画面を2回タップすることでロック画面を表示させるものです。
両者の違いは以下の通りです:
| 機能名 | 操作 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 持ち上げてチェック | スマホを持ち上げる | 自然な動作で確認 |
| タップでチェック | 画面を2回タップ | 置いたままでも確認 |
この機能のメリットとデメリット
「持ち上げてチェック」には以下のようなメリットがあります:
- 素早く通知を確認できる
- 顔認証と併用することでスムーズなロック解除が可能
- ボタンを押さずに画面を点灯できる
一方で、以下のデメリットも存在します:
- 意図せず画面が点灯する可能性がある
- バッテリー消費が微増する場合がある
- センサーの誤作動により反応しないケースがある
バッテリーへの影響
持ち上げてチェック機能は、常にセンサーが動作しているわけではなく、スリープ状態でも限定的にセンサーを監視しているため、バッテリーへの影響は最小限に抑えられています。ただし、頻繁にスマートフォンを持ち上げる習慣がある場合は、画面の点灯頻度が増えるため、わずかに消費量が増える可能性があります。
まとめ
Pixelスマートフォンの「持ち上げてチェック」機能は、ユーザーの自然な動作に連動して画面を点灯させる便利な機能です。設定から簡単に有効・無効を切り替えることができ、通知確認や顔認証をよりスムーズに行うことが可能になります。操作性を高めたいユーザーには有効な機能といえるでしょう。

