Pixelにおける予測変換とは
Pixelスマートフォンでは、標準の文字入力システム「Gboard(Google キーボード)」を通じて、過去の入力履歴をもとに予測変換が表示されます。予測変換は入力の効率を高める便利な機能ですが、誤入力や不適切な単語が登録された場合、予測候補として繰り返し表示されることがあります。
このような場合、予測変換候補の削除やキーボードの学習データをリセットすることで、入力環境を初期化することが可能です。
予測変換候補を個別に削除する方法
Gboardでは、表示された予測候補の中から不要な単語を個別に削除することが可能です。
- キーボードで文字入力を開始
- 予測変換の候補が表示されたら、削除したい単語を長押し
- 画面上部に「ゴミ箱」または「削除」の表示が現れるので、指をスライドしてドロップ
この操作により、その単語は以後の予測候補から除外されます。ただし、再度同じ単語を複数回入力すると再び学習される可能性があります。
Gboardの学習履歴を完全に削除する方法
不要な語句が大量に登録されている場合や、予測変換を一括でリセットしたい場合は、Gboardの学習履歴を初期化する方法が有効です。
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「システム」→「言語と入力」→「画面上のキーボード」→「Gboard」を選択
- 「詳細設定」→「学習データを削除」または「辞書」→「学習した単語をすべて削除」をタップ
- 確認画面が表示されるので「OK」を選択
この操作により、Gboardが記録していたユーザー固有の入力履歴や学習単語がすべて削除され、初期状態に戻ります。
クラウド同期された学習データの削除(Googleアカウント連携時)
GoogleアカウントでGboardを同期している場合、入力履歴がクラウドにも保存されていることがあります。これらのデータも削除可能です。
操作手順:
- Google アカウントの「マイ アクティビティ」にアクセス
- 「Gboard の使用状況」や「デバイス情報」など該当項目を選択
- 期間を指定して削除、またはすべて削除を実行
※この操作はGboardのクラウド学習をオフにしていない限り有効です。
予測変換自体を無効にすることは可能か
Gboardでは、予測変換機能そのものを無効にすることも可能です。以下の設定により、候補が一切表示されなくなります。
設定手順:
- 「設定」→「システム」→「言語と入力」→「Gboard」
- 「テキストの修正」または「入力」設定を開く
- 「次の単語の候補を表示」や「提案された単語を表示」をオフに切り替える
この設定を適用すると、Gboardは変換候補を提示せず、ユーザー自身で入力・確定を行う必要があります。
Gboard以外のキーボードアプリ使用時の注意点
PixelではGboardがデフォルトとなっていますが、他のIME(Simeji、ATOKなど)を使用している場合、それぞれのアプリごとに削除手順や設定項目が異なります。予測変換に関する設定を変更する際は、使用中のキーボードアプリのヘルプを参照してください。
まとめ
Pixelスマートフォンで予測変換の削除や学習履歴のリセットを行うには、標準搭載されているGboardの設定メニューから操作することで対応可能です。個別の候補削除から完全な履歴初期化、さらには予測機能そのものの無効化まで対応しており、ユーザーの利用スタイルに応じた調整が可能です。定期的に不要な変換履歴を整理することで、より快適な文字入力環境を維持できます。