iPad第9世代と第10世代の主な違いとは?
AppleはiPad(無印)シリーズの中で、2021年に第9世代、2022年に第10世代をそれぞれリリースしました。一見すると同じカテゴリに見えますが、両者にはデザインや性能面で明確な違いがあります。
この記事では、iPad第9世代と第10世代のスペック・仕様・価格・対応アクセサリなどを事実ベースで比較し、どちらを選ぶべきかの判断材料を提供します。
発売日と基本情報
- iPad第9世代:2021年9月24日発売
- iPad第10世代:2022年10月26日発売
発売時期はおよそ1年の違いがありますが、設計コンセプトが異なるため、単純な後継モデルというよりも「ラインナップ内の棲み分け」がなされています。
デザインとディスプレイの違い
| 項目 | 第9世代 | 第10世代 |
|---|---|---|
| 画面サイズ | 10.2インチ | 10.9インチ |
| 解像度 | 2160×1620 | 2360×1640 |
| ベゼル | ホームボタンあり | 全画面+電源ボタンTouch ID |
| 端子 | Lightning | USB-C |
第10世代はベゼルが狭くなり、iPad AirやProに近いデザインが採用されています。加えて、LightningポートからUSB-Cポートに変更されたことで、周辺機器との互換性にも違いが出ています。
パフォーマンス(プロセッサ)の違い
| 項目 | 第9世代 | 第10世代 |
|---|---|---|
| チップ | A13 Bionic | A14 Bionic |
第10世代は1世代新しいA14 Bionicチップを搭載しています。A14はiPhone 12シリーズと同等のチップで、A13よりもCPU性能が約16%、GPU性能が約8%向上しています。日常使用ではどちらも快適に動作しますが、高負荷な作業では第10世代が優位です。
カメラとセンターフレームの違い
| 項目 | 第9世代 | 第10世代 |
|---|---|---|
| 前面カメラ | 12MP 超広角(横配置) | 12MP 超広角(横配置) |
| 背面カメラ | 8MP | 12MP |
| センターフレーム | 対応 | 対応 |
第10世代では背面カメラの画素数が12MPに強化され、より高精細な撮影が可能です。また、前面カメラは両モデルともセンターフレームに対応しており、ビデオ通話時にユーザーを中央に保つ機能が利用可能です。
対応アクセサリの違い
- 第9世代:Apple Pencil(第1世代)、Smart Keyboard
- 第10世代:Apple Pencil(第1世代・USB-C変換アダプタ必要)、Magic Keyboard Folio
第10世代ではUSB-C端子となったため、第1世代Apple Pencilを使うには「USB-C–Apple Pencilアダプタ」が必須です。また、Smart Keyboardは非対応で、代わりに専用のMagic Keyboard Folioが用意されています。
ストレージとカラーバリエーション
| 項目 | 第9世代 | 第10世代 |
|---|---|---|
| ストレージ | 64GB/256GB | 64GB/256GB |
| カラー | シルバー/スペースグレイ | ブルー/ピンク/イエロー/シルバー |
ストレージ構成は同じですが、第10世代ではカラーバリエーションが増えており、よりカジュアルな印象を受けます。
価格の違い(発売当初・税込)
- 第9世代:64GB(Wi-Fi)=49,800円
- 第10世代:64GB(Wi-Fi)=74,800円
価格差は約25,000円と大きく、これは本体デザイン刷新やUSB-C対応、カメラ・ディスプレイの改善などが反映された結果です。
どちらを選ぶべきか?
iPad第9世代がおすすめな人
- 価格を重視してコストパフォーマンスの良いモデルを求める
- ホームボタンやLightning端子の操作性に慣れている
- 動画視聴やWeb閲覧、軽めの作業が中心
iPad第10世代がおすすめな人
- 最新のデザイン・USB-C接続に対応したい
- Magic Keyboard Folioを使って文書作成をしたい
- 写真・動画・ビデオ通話の品質を重視する
まとめ:第9世代はコスパ重視、第10世代は機能・デザイン重視
iPad第9世代と第10世代の主な違いは、デザイン、ポート、パフォーマンス、価格帯です。日常使いに十分な性能を持ちながら価格を抑えたいなら第9世代、長く使える高機能モデルが欲しいなら第10世代がおすすめです。
購入時は用途と予算に応じて選択することが、満足度の高い買い物につながります。

