はじめに:Anker 364 USB-C ハブとは?
Anker 364 USB-C ハブは、USB-Cポートを搭載したノートパソコンやタブレットの拡張性を飛躍的に高める多機能ハブです。HDMI出力やUSB-A、SDカードスロットなど、日常使いでよく使うポートをひとまとめにできるため、特にMacBookユーザーやiPadユーザーに注目されています。
この記事では、Anker 364のスペック・使い方・他製品との違いまで詳しく解説し、購入前に知っておくべきポイントをお伝えします。
Anker 364の基本スペックと特徴
- 製品名:Anker 364 USB-C Hub (10-in-1, Dual 4K HDMI)
- 接続方式:USB-C(ホストデバイスと接続)
- 搭載ポート:
- HDMI ×2(最大4K@60Hz対応)
- USB-A 3.2 ×2
- USB-C(データ用)×1
- USB-C(PD充電用)×1
- SDカードスロット ×1
- microSDカードスロット ×1
- イーサネット(LAN)ポート ×1
- 3.5mmオーディオジャック ×1
- 対応機種:MacBookシリーズ、iPad Pro、WindowsノートPCなど
使い勝手の良さが際立つ3つの理由
1. 10ポート搭載でほぼすべての周辺機器に対応
HDMI出力が2系統あることで、デュアルディスプレイ環境も簡単に構築できます。USB-AとUSB-Cが両方揃っているため、新旧の周辺機器も同時に活用可能です。さらに、SDカードやLANポートも搭載されているため、クリエイターやビジネス用途にも最適です。
2. 最大100WのPD充電に対応
USB-CポートのひとつはPower Delivery(PD)に対応しており、最大100Wの電力供給が可能。MacBook Proなどの高出力デバイスでも、ハブ経由で安定した充電ができます。
3. ドライバ不要で即接続
ドライバのインストールや複雑な設定は不要で、USB-Cポートに挿すだけで利用可能。出張先や外出先でもすぐに使える利便性があります。
MacBook・iPadとの相性は?
Apple製品との相性は非常に良く、特にM1/M2チップ搭載のMacBook Air・Proでは安定したデュアルディスプレイ出力が可能です。ただし、M1チップ搭載のMacBook Airは標準で1画面出力制限があるため、「DisplayLink」などの技術を使わない限り、デュアル外部出力には非対応となります。
iPad Pro(USB-C対応モデル)でも、HDMI出力・USB機器接続・SDカード読み込みが可能となり、タブレット1台で作業が完結する環境が整います。
他のUSB-Cハブと比較すると?
製品名 | 搭載ポート数 | HDMI数 | PD出力 | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
Anker 364 | 10 | 2(最大4K@60Hz) | 100W | 約9,000〜11,000円 |
Anker 332(8-in-1) | 8 | 1(最大4K@30Hz) | 85W | 約6,000〜8,000円 |
Satechi Multiport Adapter | 7 | 1(4K@60Hz) | 60W | 約10,000円前後 |
比較すると、Anker 364はポートの数・出力・拡張性のバランスが取れており、1台で広範囲のニーズをカバーできる万能ハブであることがわかります。
注意点とデメリット
- 全てのUSB-Cポートが充電対応ではない:データ専用のUSB-Cポートと充電用が分かれているため、接続ポートの確認が必要です。
- MacBookのM1チップ制限:前述の通り、M1チップでは物理的にデュアルディスプレイ出力が制限される場合があります。
- 持ち運びにはやや大きめ:ポートが多い分、ハブ本体のサイズはやや大きめ。常に携帯するには好みが分かれます。
おすすめの使用シーン
- 在宅勤務やテレワークでのデュアルモニター構築
- iPad Proを簡易ノートPCとして使いたいとき
- 写真・動画のSDカード読み込みと編集作業
- LANケーブルによる高速・安定通信を必要とする場合
よくある質問(FAQ)
Q. Anker 364はスマホでも使えますか?
A. Androidスマホの中にはUSB-C経由で外部出力やUSB機器をサポートするものもあります。ただし、すべてのスマホに対応しているわけではないため、事前確認をおすすめします。
Q. 発熱は問題ないですか?
A. フル稼働時には若干の発熱がありますが、内部に温度管理チップが搭載されており、安全性に配慮された設計となっています。
Q. ドライバのインストールは必要?
A. 基本的には不要です。Mac、WindowsともにUSB-C接続するだけで自動認識されます。ただしDisplayLink機能を使う場合は別途ドライバが必要です。
まとめ:Anker 364はオールインワンの決定版
Anker 364 USB-C ハブは、10ポートすべてが実用的に設計されており、出力・互換性・使い勝手のバランスに優れたUSB-Cハブです。特に、複数モニター出力やSDカード・LAN接続が必要なユーザーにとっては、これ1台で全ての作業が完結する非常に頼れる存在です。
価格はやや高めですが、長く使える拡張性と安定性を求める方には、非常にコスパの高い製品と言えるでしょう。